大塚 愛、
多彩なゲストも出演し
祝福と歓喜に溢れた誕生日ライブの
レポートが到着!
『大塚 愛 LOVE IS BORN ~18th Anniversary 2021~』(Photo by 田中聖太郎)
昨年はコロナウイルス感染拡大防止の観点から自身初となるオンラインライブとなったが、今年は政府機関・開催都市のガイドラインを遵守し、会場におけるコロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し、動員数も制限したうえで有観客で開催されることとなった。
開演時刻を少しすぎたあと、場内が暗転しオープニングSEが流れるなか紗幕に映像が映し出される。ドラム、ベース、キーボード、ギターの順にバンドメンバー4名の名前が投影されたあと、『AI OTSUKA』『LOVE IS BORN 2021』、さらに『?』マークが紗幕に投影される。
黒のドレスを身に纏い白いバラのカチューシャをつけた大塚 愛にピンスポットが当たると、印象的なピアノの旋律が鳴り響き、オープニングナンバーとして披露されたのは「なんだっけ」。今年6月に“大塚 愛”名義での新曲としては約2年ぶりにリリースされた曲だ。答えのない日常や、答えのない人生に「なんだっけ」と問いかける大塚 愛の歌声に合わせ、場内のオーディエンスも声に出さずに心のなかで一緒に「なんだっけ」と歌っているように感じる。
「久しぶり、みんな元気だった?いっしょに遊ぼ」とオーディエンスに投げかけ、妖艶な歌声を「QueeN」で響かせる。一転して「モアモア」ではアップテンポな楽曲そのままに紗幕には様々なポーズをとる大塚 愛の映像が映し出されていく。「金魚花火 -ANIMAL HACK Remix-」ではまるで水中にいるかのような雰囲気を作り出し、しっとりと歌いあげていく。
曲の終わりとともにオーディエンスの拍手が鳴り響くなか、黒幕に『ハラミと塩タン』という謎の文字が映し出され、間髪入れずに『贅沢定食6800円』と映し出されたかと思うと、『実食』の文字が。幕があがり、ステージセンターに置かれたピアノにはゲストとしてポップスピアニストのハラミちゃんが登場。ピアノに寄り添うように立つ大塚 愛がハラミちゃんが奏でるピアノに合わせ「黒毛和牛上塩タン焼き6800円」(※贅沢定食のためこの日のみ価格は6800円)を優しく歌いあげる。
オーディエンスの大きな拍手に包まれながら「こんばんは、大塚 愛です」と挨拶。続いて、ハラミちゃんも「ハラミで~す、お邪魔しま~す」と挨拶。イベントで共演したことをきっかけに、大塚 愛の「ロケットスニーカー」を連弾する動画や「プラネタリウム」をコラボする動画をYouTubeに公開していたふたり。ステージ上ではお互いディスタンスを保ちながらトークを繰り広げるなか、自身のことを「プラネタリウム世代」と言うハラミちゃん。その「プラネタリウム」を一緒に演奏できる喜びを語るハラミちゃんに、18年のキャリアのなかで初めて自分のライブにゲストを呼んだという大塚 愛。「間違えたらもう1回やり直そう」と言いながらスタンバイをし、ハラミちゃんのピアノとともに「プラネタリウム」が披露された。ハラミちゃんによっていつもとはまた違う彩りを添えられた「プラネタリウム」がオーディエンスの胸を打つ。演奏を終えたハラミちゃんとディスタンスを保ったままエアハイタッチを交わし、会場中から鳴り響く拍手がハラミちゃんをステージから送り出す。
バンドメンバーがふたたび登場し、18年前のデビュー曲「桃ノ花ビラ」が披露される。曲の後奏でステージを後にする大塚 愛。「桃ノ花ビラ」の演奏が終わったあともステージ上ではバンドメンバーだけによる演奏が繰り広げられたあと、セットアップされたパーカーとショートパンツに着替えた大塚 愛とともに2人目のゲストが登場した。2人目のゲストはラッパー・あっこゴリラ。ふたりの関係は、あるイベントに関連する番組のMCをあっこゴリラが務めており、そこへ大塚 愛がゲスト出演した際に意気投合したことがきっかけとなって楽曲をコラボすることとなった。
ハイテンションでステージに登場した大塚 愛とあっこゴリラが披露したのは「ハイナビ」。
あっこゴリラの放つパワーとエネルギーに引っ張られるようにエナジー全開でパフォーマンスする大塚 愛。さっきまでとはガラっと空気が変わり、場内のボルテージが急上昇する。
曲を披露したあと、大塚 愛が「ハァ~、しんどい。今日、年ひとつとってるから、ホンマしんどい。」と場内を笑わせる。大塚 愛から紹介されたあっこゴリラは「ラブ・イズ・ボーーーーン!」とシャウトする。「よく来れたね?このあとラジオ、生だよ?」と彼女の仕事を気に掛ける大塚 愛に対して「愛さんのLOVE IS BORNなら、来るしかないよね、シブヤ――――!」とさらにシャウトする。
オーディエンスが声を出さずとも大盛りあがりだったことに対して「声出せたらとんでもないことになってるね」と喜ぶ大塚 愛とあっこゴリラ。ふたりが初めて出逢ったのは去年のあるイベントだが、「イベントで出逢う前からあっこの声を毎日聴いていたよ」と告白する大塚 愛(あっこゴリラはJ-WAVE「SONAR MUSIC」ナビゲーター)。さらに「人見知りだと言っていたのに、(自分のライブに)ゲストが遊びにきてくれるくらいになったんだよ!すごい成長!」と自分で自分を褒める大塚 愛。今度はあっこゴリラを褒め続けると「今日、ラブ・イズ・ボーンですよね?あっこ・イズ・ボーンだった?」と照れるあっこゴリラ。大塚 愛とあっこゴリラが何故3曲コラボ曲を作ったかを説明したあと、2曲目に披露されたのは「またたび」だ。「ハイナビ」とは打って変わってメロウなグルーヴで場内を揺らす。
そして、コラボ3部作の締めとして「あいびき」が披露される。ハンバーグを作る際の「合い挽き」であり、男女の「逢い引き」、さらには、大塚 愛とあっこゴリラふたりによる「逢い引き」を意味する楽曲。パフォーマンスが終わったあと「ラジオ行ってらっしゃーい!」と送り出す大塚 愛に元気よく「行ってきまーす」と言って走り出すあっこゴリラ。
ふたたび紗幕が下り、幻想的な映像が投影されるなか「HEY! BEAR」と「end and and ~10,000 hearts~」の2曲が披露される。次の曲を披露するためにピアノの前に座った大塚 愛は「明日から19年目に突入ですが、ここまで続けられるとは正直思っていなかったです。こんなにも続いていることがずっと奇跡のなかにいるような感じです。いつも一緒に夢を追ってくれてホントにありがとうございます!」と今まで支えてくれているファンに感謝の想いを伝える。ここで新たな試みとして、誰にも聴かせていない曲で、今年の夏に作ったというタイトルも決まっていない新曲がピアノ弾き語りで披露された。
歌い終え、「あぁ~、緊張した~」と安堵の表情をみせる大塚 愛。続けて披露された「甘えんぼ」の演奏が終わり、ピンスポットに照らされていた大塚 愛の横に3人目のゲストが登場し、一礼して椅子に腰掛ける。大塚 愛のピアノに合わせて歌われた曲は「RounD」。そう、3人目のゲストはトミタ栞だ。披露されている「RounD」はトミタ栞のファーストアルバム「もしもワールド」に収録されており、大塚 愛がサウンドプロデュースと作詞作曲を手掛けている。トミタ栞の歌声に大塚 愛のコーラスが加わり美しいハーモニーを響かせる。大きな拍手に包まれるなか歌い終えたトミタ栞がピョンピョン飛び跳ねて喜んでいる。オーディエンスへ自己紹介したトミタ栞に対して、大塚 愛も「ついにこのときが来たね!」と一緒にステージに立てることを喜んでいる。ふたりの出会いは、トミタ栞がMCを務めていた音楽番組に大塚 愛がゲスト出演したときで、そのとき「なんだこの美少女!こんな美少女いる!?」と思ったという。他のアーティストをプロデュースすることが初めてだったという大塚 愛はトミタ栞への想い入れがすごく強いという。
「RounD」とともに大塚 愛がサウンドプロデュースを手掛け、2014年にリリースされたトミタ栞のシングル曲「だめだめだ」も披露されることとなり、トミタ栞は「夢が叶ってしまう!今日の日のことを2回くらい夢にみました!」と喜びを噛みしめる。「RounD」も「だめだめだ」もトミタ栞に楽曲提供したものだが、大塚 愛本人がセルフカバーするほどお気に入りの曲だという。
大塚 愛がセルフカバーした際のアレンジでトミタ栞が歌唱するというスペシャルな「だめだめだ」が披露された。
トミタ栞をステージから送り出したあと、「飛ばしていくよ!」とオーディエンスに投げかけ、「ロケットスニーカー」「CHU-LIP」「フレンジャー」とアッパーな曲で場内をさらにヒートアップさせ、一気に駆け抜けていく。
本編ラストのナンバーとして披露されたのは「さくらんぼ」。「さくらんぼ」と言えば、曲中にみんなで叫ぶ「もう1回!」のコールが有名だが、コロナ禍のこのご時世、みんなで叫ぶことはできない。そんなときのためのアイテムとして会場で販売されていた、大塚 愛本人の声で「もう1回!」と鳴るボイスキーホルダーを使用して、大塚 愛とオーディエンスの共同作業による「さくらんぼ」が披露された。会場中のボイスキーホルダーから絶妙のタイミングと大きさで「もう1回!」が鳴り響き、素晴らしい「さくらんぼ」が完成した。
本編終了後はもちろん「さくらんぼ」で大活躍したボイスキーホルダーの出番だ。「もう1回!」が鳴り響くなか、アンコールに応えてバンドメンバーとともにステージに登場した大塚 愛。
「今日は来てくれてどうもありがとう!そして、ここまで大塚 愛を応援してくれて本当にありがとうございました!また明日からもよろしくお願いします!」と会場中に感謝の想いを伝えたあと、誕生日である9月9日にデジタルリリースされたばかりの新曲「GO」が披露された。「GO」は2年ほど曲が作れない苦しい時期に、この曲を作ることができたことによってミュージシャンとしての大塚 愛に戻してくれた曲だという。力強く何度も「GO」と歌い、これからまた新たに進んでいく想いを歌に込めているようだ。
すべての曲を歌い終え、大塚 愛とバンドメンバーが横一列になってオーディエンスに挨拶したあと、ステージにひとり残った大塚 愛が十分過ぎるほどの感謝の想いとお礼の気持ちを込めて再び深々とお辞儀をしてからステージをあとにした。
デビュー19年目を力強く進みだした大塚 愛。きっとこれからも素晴らしい楽曲でリスナーを楽しませてくれることだろう。
この日のライブの模様は、オンライン配信されることも決定しているので、会場に足を運べなかった人も、会場でライブを堪能したけれどもう一度味わいたい人も、ぜひチェックしてみよう。
さらに、新たなライブの開催も発表された。12月に『AIO CLASSIC』として東京と大阪で開催される。大塚 愛のピアノ弾き語りとストリングス編成で届けられるクリスマスライブを楽しみにしていよう。
なお、アンコールで披露された新曲「GO」のMVが本日から公開されているので合わせてチェックしてみよう。
Photo by 田中聖太郎
<セットリスト>
『大塚 愛 LOVE IS BORN ~18th Anniversary 2021~』
01. なんだっけ
02. QueeN
03. モアモア
04. 金魚花火 -ANIMAL HACK Remix-
05. 黒毛和牛上塩タン焼き6800円(Guest:ハラミちゃん)
06. プラネタリウム(Guest:ハラミちゃん)
07. 桃ノ花ビラ
08. ハイナビ(Guest:あっこゴリラ)
09. またたび(Guest:あっこゴリラ)
10. あいびき(Guest:あっこゴリラ)
11. HEY! BEAR
12. end and and ~10,000 hearts~
13. 新曲
14. 甘えんぼ
15. RounD(Guest:トミタ栞)
16. だめだめだ(Guest:トミタ栞)
17. ロケットスニーカー
18. CHU-LIP
19. フレンジャー
20. さくらんぼ
Encore
01. GO
「GO」MV
【オンライン後日配信情報】
<配信チケット>
(後日配信):¥3,300円(税込)
※配信ライブ視聴期間:9月19日(日)23:59まで
チケット販売期間:9月19日(日)20:00まで
・配信視聴チケットのお申し込みはこちらから!
https://l-tike.com/aiotsuka
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