【AIRFLIP インタビュー】
世界がひとつになって、
みんながひとつの目的に向かって
頑張っている
L→R Masunori(Support Dr)、Fujimon(Ba&Cho)、Satoshi(Vo&Gu)、Gucci(Gu&Cho)
ライヴで盛り上がる速い曲という方向性で完成させたところ、その後のバンドの状況が重なり、いつしかコロナ禍の今に相応しいメッセージが感じられるものとなったミニアルバム『All For One』。Satoshi(Vo&Gu)が2020年の活動を振り返りながら、そんな新作に込めた想いを語ってくれた。
コロナ禍で打撃を受けて
世界がひとつになっている気がした
2020年は思うように活動ができず、悔しい想いをしたのでは?
そうですね。2月24日にTSUTAYA O-Crestでメジャー1stフルアルバム『NEO-N』(2019年10月発表)のツアーファイナルを迎えたんですけど、それっきりライヴもできず、どこにも出かけられずで、ファイナルがソールドアウトしただけに、それ以前とそれ以降の差が激しすぎました(苦笑)。
ライヴができない中、バンドを代表してSatoshiさんは弾き語りや他のミュージシャンとオンラインでコラボレーションした動画をYouTubeにアップしていましたね。
ファンのみんなにせめて歌だけでも聴いてもらいたいと思って、ああいうやり方でやってたんですけど、それぐらいしか活動の場はなかったですからね。メンバーとは定期的にオンラインでミーティングして、カバー曲の動画を上げようとか、配信ライヴをやろうとか、話し合ってたんですけど、ドラムのRitsuyaが広島在住で、僕ら3人がいる大阪に来られなくてできなかったんですよ。
その中で今回の『All For One』の曲作りを進めたのですね?
実はさっき言っていた『NEO-N』のツアー中に『All For One』の曲作りは終わらせていて、3月末から4月の頭に1週間ぐらいでレコーディングも済ませてて。でも、その直後に緊急事態宣言が出たんです。
ひょっとしたら、当初はもうちょっと早くリリースする予定だったのですか?
そうです。2020年の7月とか8月とかにリリースして、ツアーもやる予定で動いてたんですよ。そしたら、予定通りにやれそうもない状況になってきたんで、“じゃあ、リリースを遅らせて、その代わりに曲を増やしてフルアルバムにしよう!”と曲も作り始めてたんですけど、10月にRitsuyaが抜けてしまったんで、最初の予定通りミニアルバムとしてリリースすることになりました。
じゃあ、ドラムはRitsuyaさんが叩いているのですか?
そうです。
“ひとつの目的のために”を意味する“All For One”というタイトルや、2曲目の「Rise Again」の歌詞からは、コロナ禍という状況だからこその想いが感じられましたが、別にそういうわけではないということですね。
いえ、それもありますよ。コロナ禍で世界中に打撃を受けている人がいっぱいいる中、世界がひとつになっている気がしたので、“みんなでひとつの目的に向かって頑張る”という意味も込めて、このタイトルにしたところもあるんですよ。
なるほど。『NEO-N』のツアー中から曲を作っていたということなのですが、どんな作品にしたいと考えていたのでしょうか?
さっきも言ったようにツアーファイナルがソールドアウトしたことも含め、ツアーを通してちょっとずつファンベースが築けてきた実感があったので、それならライヴがもっと盛り上がれるような曲ばかり入れようと思って、あえて速い曲ばかり作りました(笑)。本当だったら、2020年の後半にやるはずだったツアーで大いに盛り上がっていたと思うんですけどね(苦笑)。アゲアゲでいく予定だったので。
AIRFLIPとしては得意としているところじゃないですか。
そうですね。作詞はいつも通り時間がかかりましたけど、レコーディングはスムーズにやれましたね。
曲作りも?
そうです。ツアーしながら作ってたんで、どの曲がいつできたかははっきり覚えてないですけど、“曲ができない!”ってなることはなかったです。
Kubotyさんがサウンドプロデューサーとして参加していることも今作の話題のひとつですね。
昔からKubotyさんには可愛がってもらってたんです。特にギターのGucciがKubotyさんをリスペクトしているんですよ。何曲かは曲に関してもアドバイスしてもらいつつ、アレンジも手伝ってもらったんですけど、一番はGucciのギターですね。ギターのサウンドメイクを手助けてしてもらいました。ソロが入ってる曲が結構あるんですけど、だいたいKubotyさんと考えてましたね。中でも「New Coaster」のソロを聴いた時には“うわっ、すっごいKubotyさんっぽい!”と思いました(笑)。
メジャーデビューしてからのGucciさんはリードギタリストとしてめきめきと成長してきた印象があったので、Kubotyさんと一緒に作ったことで一段と成長できたのではないでしょうか?
結構シゴかれてましたからね(笑)。音作りも含めてギターに一番時間をかけたんじゃないかな?
「New Coaster」以外でもGucciさんのギタープレイはそこここで印象に残りますよね。
そうですね。「We Promise」のサビの後ろでもすごいピロピロ鳴ってるんですけど、あれもKubotyさんと一緒に作ってました。
GucciさんはKubotyさんからシゴかれて音を上げることはなかったですか?
“ムズい、ムズい。ライヴでできるかな?”って言ってましたけど、スタジオで合わせたらちゃんと弾けてたんで大丈夫だと思います(笑)。
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