L→R Masunori(Support Dr)、Fujimon(Ba&Cho)、Satoshi(Vo&Gu)、Gucci(Gu&Cho)

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【AIRFLIP インタビュー】
世界がひとつになって、
みんながひとつの目的に向かって
頑張っている

僕らの音楽を聴いて
元気を取り戻してもらいたい

「Rise Again」がTVアニメ『EX-ARMエクスアーム』のオープニングテーマに使われることが決まっていますが、これはオープニングテーマとして書き下ろしたのですか?

はい。タイアップが決まってから書きました。タイアップが決まった3日後ぐらいに原作の単行本が全巻送られてきて、まずそれを全部読むところから始めて。それと一緒に曲に関するリクエストもいただいたので、そのことを念頭に置いて物語の内容とか主人公の想いとかを歌詞に落とし込んでいきました。テーマソングを依頼されて作るのは今回が初めてでしたけど、アニメサイドとのやりとりも含めて楽しかったですね。

曲を書く際、原作のどんなところに共感したのですか?

交通事故に遭って死んでしまった主人公が装甲された脳として蘇って敵と戦う物語なんですけど、使命が残っていたからこそ死ぬわけにはいかなかったという運命的なものを感じたんですよ。

あっ、“Rise Again”の“Again”は“一度は死んだけど”っていうことなんですね。

そうです。そういうニュアンスです。

コロナ禍で思うように活動できなくなってしまったという意味でも、長年活動をともにしてきたドラマーがバンドを抜けてしまったという意味でも、自分たちのバンドのことを歌っているように感じられました。歌詞でも歌っているように“でも、まだ戦えるぞ!”という想いも込めたんじゃないかと聴く人は想像するかもしれませんね。

正直言って、そこは意識しなかったです。でも、結果的に自分たちと重なりましたね。だから、そういうふうに思ってもらえたら、僕らとしてはありがたいです(笑)。

冒頭のシンガロングが印象に残りますね。

最初から入れようと考えてました。アップテンポでシンガロングが入っていて、僕らの「Days In Avenue」(『NEO-N』収録)という曲のようなテイストがアニメサイドからのリクエストだったんですよ。“だったら、シンガロングから始めたらいいな”と思って、パワーワードを持った歌から始めようと考えたんです。ただ、今はライヴでシンガロングができないというすごいジレンマが…(苦笑)。僕らの持ち味が生かせないんですよ。まぁ、シンガロングしてもらう代わりにハンドクラップしてもらうとか、いろいろやり方はあると思うんですけどね。コロナ禍になってからまだライヴハウスでライヴを観てないんで、これから他のバンドのライヴを観ながら、みんなどんなふうにやっているのかを研究させてもらいつつ、その辺のことは考えていこうと思ってます。

あと、「Call Me David」を再録したのはどんな理由からだったのですか?

この曲は『BRAND NEW DAY』(2017年4月発表)という会場限定のEPにしか入ってないんですけど、ライヴでも頻繁にやってるし、お客さんの間でも人気があるんですよ。改めて、この機会に聴いてもらったら喜んでもらえるんじゃないかと思って入れました。僕らも演奏していて楽しいし、シンガロングしやすい曲だし。この機会に知ってくれる人が増えたらライヴでやる時に、さらに盛り上がるんじゃないかと期待しています。

再録にあたってアレンジは変えたのですか?

アレンジは変えてないですけど、歌い方をちょっとだけライヴで歌う時の感じにしました。ライヴで慣れてくると、歌い方にアレジを加えることがよくあるんですよ。なので、再録したバージョンはそれになってます。

6人の腕が映っているジャケットのアートワークも気になったのですが。

「New Coaster」のMVを録った場所で撮影してもらったんです。腕の本数に意味があるわけではなく、あくまでもデザインありきで、その場にいた全員に参加してもらいました。本当はその腕を多人種にしたかったんですよ。“世界中の人が頑張ってるから”というタイトルに込めた意味に合わせて。でも、お願いできる人がいなくて。ちょうどコロナで観光客もいなかったし。とはいえ、いいデザインになったと思います。

では、最後に。AIRFLIPが今、バンドとしてひとつになって目指すひとつの目的を挙げるとしたら?

落ち込んでいる人がたくさんいると思うので、本来のライヴはまだできないですけど、ようやくサポートのドラムも決まったので、ちょっとずつ僕らもライヴハウスに出ていこうと思ってるんです。そこで僕らの音楽を聴いてもらって、ひとりでも多くの人に元気を取り戻してもらいたいですね。今年なのか、来年なのか、コロナが終息していつも通りのライヴができるようになったら、AIRFLIPらしさ全開でライヴしたいと思います。

取材:山口智男

ミニアルバム『All For One』2021年1月27日発売 FULL20/TRIAD
    • COCP-41230
    • ¥2,000(税抜)
AIRFLIP プロフィール

エアーフリップ:大阪発のポップパンクバンド。2015年7月に現在のメンバーとなり、16年6月に初全国流通盤のミニアルバム『MILES FLAG』を発表。ハイトーンかつネイティブな発音の英詞が特徴的なヴォーカルを武器に、STATE CHAMPS、as it isなど数多くの海外バンドのサポートアクトも行ない、国内ではTOTALFAT、HEY-SMITH、SWANKY DANKなどのツアーにも出演。19年3月には日本コロムビア内のレーベル“TRIAD”よりミニアルバム『Friends In My Journey』をリリース。AIRFLIP オフィシャルHP

「New Coaster」MV

「Call me David」(Lyric video)

OKMusic編集部

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