ニューエイジ音楽の輪郭が分かる『ニ
ューエイジ・ミュージック・ディスク
ガイド』|EDITOR'S SELECT 013

第13回:書籍『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』 by 石丸

緊急事態宣言が発令され、外出自粛、在宅勤務に切り替わってからおよそ3ヶ月が経っていた2020年7月。この『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』が発売された。
在宅仕事時の良いBGMを模索していた自分にとって、この本に掲載されている「ニューエイジ・ミュージック」をはじめ「アンビエント」、「環境音楽」は、このシーズンの一大トピックであり、未だ読めてない本が自分のデスクに積まれていることを把握しながらも、発売日に即、Amazonの購入ボタンを押すこととなった。

ニューエイジ・ミュージックとは

本のタイトルにある「ニューエイジ・ミュージック」とは、1960年代のヒッピーカルチャーやニューエイジ思想をルーツとするインストゥルメンタル音楽群のこと。自然回帰願望を持った人々に向けた癒し系音楽で、サウンド的に近い「アンビエント」、「環境音楽」からも影響を受けながら発展した。
「イージーリスニング」とか「ヒーリングミュージック(癒し系音楽)」、YouTubeで作業用BGM化されている、川のせせらぎ、鳥の鳴き声のような自然音や、一度は目にしたことがあるであろう「a波で快眠」を謳ったようなリラクゼーション音楽もこのニューエイジの葉脈であると言えよう。
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