【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#165
ミュージシャン・早川義夫の言葉
好きであるということが一番大事なのだ
伝説のサイケデリックロックバンド・ジャックスのフロントマンであり、多くのアーティストがカバーする名曲「サルビアの花」の作曲者としても知られる、早川義夫。彼は、この本のタイトル通り、突如としてミュージシャンから書店経営者に転職した。今回の名言は、書店経営にかけた想いを表した言葉である。書店経営が初めてでも、本に詳しくなくても、本が好きであればいいという考えの早川。「嫌なことを、やりたくないことを無理矢理やっているからトラブルが起きるのだ」というシンプルな処世術を伝えてくれている。しかし、好きといえども早川には様々な苦難が待ち受けていたのであった。好きなことだからこそ、苦難を乗り越えられるという気持ちになれる言葉である。
1947年12月15日生まれ、東京都千代田区出身。サイケデリックロックバンド・ジャックスのフロントマン、シンガーソングライター、作家。1965年、高校の同級生と3ピースバンドのナイチンゲイルを結成。1966年、バンド名をジャックスと改めライブ活動を始める。1968年、シングル「からっぽの世界」で、ジャックスのメンバーとしてレコードデビュー。同年、1stアルバム『ジャックスの世界』をリリース。1969年、『第1回全日本フォークジャンボリー』に出演。そのステージを最後にジャックスは解散。同年、2ndアルバム『ジャックスの奇蹟』とソロデビューアルバム『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』をリリースしている。ジャックスは活動中にはヒットしなかったものの、日本におけるサイケデリックロックの礎ともいえる伝説的バンドとして語り継がれている。狂気を孕んだ歌声、アバンギャルドで繊細なメロディ、独特な世界観で、現在もなお熱狂的ファンが多い。音楽ディレクターとしても岡林信康や加川良らを担当。その後、音楽業界から離れて、1972年に川崎市内にて『早川書店』を開店。1994年、2ndアルバム『この世で一番キレイなもの』で23年ぶりにミュージシャン復帰を果たす。2018年、鎌倉歐林洞でのライブを最後に、現在は音楽活動を休止している。
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