【リュックと添い寝ごはん
インタビュー】
“日記”とタイトルに付けた通り、
3人の高校3年間が詰まった青春日記

L→R 宮澤あかり(Dr)、松本ユウ(Vo&Gu)、堂免英敬(Ba)

2019年にインディーズバンド、アーティストの楽曲を配信するサイト『Eggs』で年間再生数1位を獲得し、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』にも出場を果たした、リュックと添い寝ごはん。2020年3月、高校を卒業した彼らが初の全国流通盤となるミニアルバム『青春日記』をリリースした。結成の経緯から作品に込めた想い、そして今後の目標など、今まさに“青春”を過ごしている彼らの率直な気持ちを訊いた。

軽音部に所属していた部員の中で
最強のメンバーが集まった

『青春日記』のリリースと高校卒業おめでとうございます!

全員

ありがとうございます!

作品の話をうかがいたいのですが、どうしてもバンド名の由来が気になってしまって(笑)。自然と耳に残る不思議な言葉ですよね。誰が決められたのですか?

宮澤

“卍”っていう言葉があるじゃないですか。“マジ卍”とか(笑)。そういう感じで、高校1年生時、軽音楽部の夏合宿中に私の中で意味もなく“添い寝”という言葉が流行っていて。最終日にバスが発車する時間までに急いてご飯を食べなきゃいけなくて、リュックを背負いながらご飯を食べていたら“リュック”と“添い寝”と“ご飯”って響きがいいなと思って、ふたりに提案しました。だから、深い意味はないんです(笑)。

良いところに落ち着きましたね(笑)。バンド自体は高校の軽音楽部内で結成されたとのことですが、どういう経緯で3人が集まったのですか?

松本

最初は入部した時、堂免くんと僕がバンドを組もうと話をしていて。

堂免

1年生の夏合宿の時に宮澤さんが松本くんに…。

宮澤

“いい声してるね~! 一緒にバンドやろうよ”って声を掛けました(笑)。

逆ナンパ感がすごいですね(笑)。

全員

ははは。

堂免

もともと松本くんともうひとりいたギターとバンドを組むことになっていたので、ドラムが空いていたし、ちょうどいいんじゃないかという話になりました。

なるほど! みなさん、楽器は高校から始めたのですか?

松本

僕は中3の頃からギターを弾いていましたね。

堂免

僕も中3の終わりくらいからですね。

宮澤

小5から始めて、中学は叩かずに高校から再開しました。

みんな楽器が弾けるところから集まったわけですね。

松本

最強のメンバーを集めたくて。

宮澤

なんか、恥ずかしい(笑)。

松本

当時の軽音部1年生の中では一番楽器が上手いメンバーが集まった感じで、最強のメンバーだったと思います。

その経緯もあってか、大会にも出場されていたようですが、結成時から積極的に参加しようと決めていたんですか? 『Eggs』への楽曲配信も飛躍のきっかけかと思いますが。結果、2019年の再生数ランキングで第1位に輝きましたしね。

松本

そうですね。配信は部活の先輩が『Eggs』に楽曲をアップしていたし、他校の人もアップしていたので、軽音楽部では普通なのかなと思って僕らもアップしましたね。

さまざまな挑戦を続けた結果、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』への出演を果たしましたが、ライヴを観ていると堂々と演奏されていて、そこも驚きました。緊張とかしなかった?

宮澤

いやいやいや! そんなことないですよ!

堂免

めっちゃ、緊張しましたし。

松本

ステージに立つまでは“よし! 頑張ろう”って言っていたんですけど、ステージに立った時点で足がブルブル震えて。歌ってる時も足が震えていましたもん。足との戦い、震えとの戦いでしたね。