寺尾ブッタの浪漫飛行2〜台湾・中国
バンド事情編〜

落日飛車Sunset Rollercoaster東京ワンマンライブソールドアウト!

いやはやようやく終わりました落日飛車Sunset Rollercoaster東京ワンマンライブ。色んな方に来ていただけて、おかげさまでチケットはソールドアウト。ライブは最新epの「vannila villa」から始まり、途中初期ロック曲なども挟みつつ全18曲の大満足の仕上がりでした。

落日飛車Sunset Rollercoaster ONE MAN SHOW in Tokyo
セトリ

1. Welcome to
2. Vanilla
3. Villa
4. Almost Mature
5. Burgundy Red
6. Greedy
7. Summum Bonum
8. New Drug
9. Angel Disco Love
10. 10-Year Taipei
11. Bomb of Love
12. No Man’s Land
13. Travel Agency
14. Cool of Lullaby
15. Slow – Oriental
16. My Jinji

Encore:
1. I Know You Know I Love You
2. 我是一隻魚 (I’m a Fish)

10曲目の「10-Year Taipei」あたりでオーディエンスの方も台北のインディシーンの10年の走馬灯を感じたのではないでしょうか?歌詞の内容も相まって、グッとくるポイントでございました。

とはいえ今回初めて落日飛車のライブを観たり知った方も多いと思うのですが、実は来月には落日飛車メンバー在籍のバンドAngel Babyの来日公演が発表されたり、と引き続き何か台湾のアソコらへんで面白いことが起きてるぞ、ということで、今回は落日飛車周辺のシーンの概要ということでご紹介させていただきたいと思います!

落日飛車周辺のシーンを紹介します

まず台湾では落日飛車みたいなバンドがたくさんいてそういう音楽が流行っているんでしょうか?とよく聞かれるんですが、決してそんなことはないです。彼らはいつでも少数派です。(それでも最近はかなり人気ですが)
台北には落日飛車を生み出したアンダーグラウンドのシーンが確かに存在し、この10年間もいろんなバンドが出入りを繰り返してきました。
この10年と言えば、1996年からの長きに渡り営業してきた台湾のアンダーグラウンドシーンの歴史そのものと言えるライブハウス「地下社会」が閉鎖(その後社会問題にまで発展)そして「地下社会」閉鎖後その役割を受け継いだのが「revolver」(落日飛車kuoやLEO王はここのエンジニアとして働いていた時期もあった)、そしてインディバンドの登竜門としてのライブハウス「THE WALL」の存続、オルタナ人気クラブ「korner」の終了、などなど色々ありました。

そんな中でも確実に、みんなで遊び場を求めては朝まで飲み交わす日々は続いていたのです。いろんなバンドが新しく生まれては消えていきました。
それではシーンで活躍した(してる)バンドをいくつか紹介していきましょう。

森林forests

まず紹介したいのはやはりこのバンド。来日公演も何度かやっているので日本で観た方もいるかも知れないですが、台湾で最も先鋭的なバンド 「森林forests」。

Jonと落日飛車メンバーであるKuoとZL(尊龍)の3ピース、エクスペリメンタルロックバンド。もともと初期落日飛車のようなガレージロックバンドだったが、主謀者でありボーカルギターのJonがギターを弾くのをやめたあたりから徐々に音楽性が変化していき、2015年リリースのアルバム「dead species」から決定的に、落日飛車とは全く違うダークネスでミニマルなインダストリアルポストパンクへと変貌を遂げる。2016年あたりに台北のエクスペリメンタル〜ノイズ系のムーブメントがあり(BOILER ROOM台北初開催なども重なり森林も出演)彼らはそのシーンを代表するバンドでもあった。

ちなみに以前は落日飛車初来日時は森林との2バンドでツアーを回るなど落日飛車と活動範囲が近かったが、最近は落日飛車2人のバンドでの活動が忙しく、Jonも台北のクラブ「FINAL」を拠点に忙しそう、ということでライブ活動は休止していたが今年の2月に1度ライブが行われる。
ただメンバー曰く、恐らく今後積極的にライブ活動を続けることはないだろうとのこと。ただただ残念。。

BOILER ROOM出演時のライブ、この日はkuoが出演できず代打で王少軒(落日飛車)
寺尾ブッタの浪漫飛行2〜台湾・中国バンド事情編〜はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

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