KOUDELKA、5月発売のアルバムより2曲
のMVを先行公開

2020年5月8日に2nd アルバム「孵爛標本」を全国リリースするオルタナティブロックバンド、KOUDELKA。その収録曲の中から2曲のMVを1月28日19時より先行公開した。

その楽曲は「Erectric Paranoia」と「死因」の2曲。

前作に負けず劣らず衝撃性の強い楽曲タイトルで、その中身が気になってしまう。



さて、実際にその楽曲に耳と目を傾けてみることにしよう。

まずは「Erectric Paranoia」である。
単純に訳すと「電動の妄想(もうそう)症」という意味になる。
ここで歌われるのは、生きることに対して自分を諦める事が今の世界で一番なのだろう。ということ。測れる愛情に何の意味もなくおなかが膨れるような世界で、死ぬまで苦しみ続ける事だけが、生きている事で唯一の救いなんだと思えてしまう世界。求めているものは手に入らない真逆のつらい毎日。そんな中に今自分は身を置いているのだ。
これが今の世界なんだ。と歌う彼等には絶望感も見えるのだが、そこにまだ足掻こうとする若さを感じる。

そして演奏や曲調は切なさもあるメロディーラインの中で意外とキャッチーなものになっている。それはこの世界に対するちょっとした嫌味なのかもしれないし、今の世界をなるべくいい居心地にしたい。自分の世界を突き通して笑っていたいという証なのかもしれない。



そしてもう1曲は「死因」だ。
これも愛というものに絶望している歌だ。

自分は何も偽ることができないまま、この無駄に残るチェーンに絡まっている。

だから死んだふりをしているのだ。

愛というものの前でも素直でいられない。そんな虚しさの中で生きていられないということなのだろう。この歌詞を読んでいるだけでも泣けてきてしまう。

僕は愛というものは互いのためのものだと思っている。そして本人のためのものだ。

愛が作る様々な感情や欲望をお互いが感じ取り、そして受け入れる。そして消化していくのだと思っている。そこには互いさえあればいいのだ。
ただ、今の世の中はそうじゃないだろう。そこに色々な壁がある。世間の色がある。腐っていようがいまいが、そういうものが僕等を塞いでいくのだ。

でも、そのなかで描くものが本物の愛なのだろうか。そこに絶望を覚えるのかもしれない。



彼らは1stアルバムを「名刺」と言った。

そしてこの2ndアルバムで「名刺渡した相手を殴る」というのだ。

まさしく、そんなアルバムになりそうな予感がする。彼らはまた更に自分たちをさらけ出した。1stで出してきた苦しみや絶望をさらに具現化し、そこに抗う自分たちを出してきた。そう、僕たちは彼等に殴られて気付くのだ。この世界の色に、壁に、腐った臭いに。
KOUDELKA 2nd album
「孵爛標本」

2020年5月8日全国リリース
型番:KDLK-0003 価格:2,000円(税抜)

[収録曲]

1. teratoma
2. 遺書
3. 死因
4. Erectric Paranoia
5. co-
6. d.w.
7. 因果
8. 虚空
9. Fuck the Show Time !!!
10. 受胎
11. 唯、漠然として悪。
12. レクサプロ


※ECサイトでのご予約、CDショップでのご予約などについては、まだ行っていません。

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