尾崎太郎、本多弘典のさんらんが第8
回公演『ゴン太のクリスマス』を上演

2019年12月21日(土)~25日(水)東京都台東区にある古民家ギャラリーしあんにおいて、さんらん第8回公演として『ゴン太のクリスマス』が上演される。
さんらんは、2016年に葛飾にて尾崎太郎・本多弘典が結成。これまでに安部公房作『どれい狩り』『制服』『未必の故意』、オリジナル作『イステキ』『おかえり』等を上演しており、2019年3月は創立65年を迎えた劇団新人会の公演『新・ワーグナー家の女』(福田善之作)を演出・企画制作。社会に光をあてる作品をあたたかみのある演出で届けることを信条としている。
『ゴン太のクリスマス』は、秩父の山奥に住む小学5年生のゴン太を主人公に、突然ゴン太の「おじさん」が家に戻ることで波乱が起こる。一緒にクリスマスを迎える喜び、そして別れのせつなさ……血のつながらない親子の、大切な繋がり・絆を描いた物語となっている。さんらんはこれまで目に見えない繋がり・絆を大切にしてきて、これからもそうあり続けたいと考えているとのこと。まさに本公演はさんらんの「名刺」替わりになる作品だろう。
会場となる「ギャラリーしあん」は庭付きの古民家ギャラリーで、多目的の芸術活動に使われており、さんらんが毎年公演を重ねている場所だ。部屋と庭がひと続きとなる一体感は魅力的で、場の特性が十分に活かされているため、奥行きが深く変化に満ちた空間の記憶が共有できるだろう。また今回も、演劇を見るという行為の敷居をさげるべく、高校生以下の料金を500円に設定されている。

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