渋谷すばる “人見知りの変な大人”
から“アーティスト”へ、デビューア
ルバム『二歳』に刻まれた生き様
ワーナーミュージック・ジャパン内に立ち上げた自身のレーベル【World art】から、デビューアルバム『二歳』をリリースする渋谷すばる。
全曲作詞作曲を手掛けた全12曲は、赤裸々にぶつかる“渋谷すばるの生き様”を感じさせる意欲作だ。
しかし。その表現は様々で。そこに、ありのままの自分をさらけ出す者もいれば、逆に正反対の自分を創り出す者もいれば、そこに空想世界を生み出して徹底的に演じる者もいる。
渋谷すばるというアーティストは、間違いなく【ありのままの自分をさらけ出す者】である。
渋谷すばるが渋谷すばるという人生と真正面から向き合って生きて来た未だからこそ歌える歌である。
そんな渋谷すばるの“理想の音の具現化”を叶えたのは、彼と共にこの作品の制作に取り組んだミュージシャンたちの力だ。
今回のサウンドを渋谷と一緒に創り上げたのは、俳優の大森南朋がリードボーカルをつとめるロックバンド・月に吠える。のギタリストでもある塚本史郎。ベーシストは塚本と同じく九州出身で、IRISとSMOKY & THE SUGAR GLIDERのオリジナルメンバーでありながら、多くのアーティストのサポートミュージシャンもつとめるなかむらしょーこ。ガールズバンドで鍛え上げたタイトで力強いドラミングが印象的なShiho。様々なアーティストのサポートミュージシャンとしてもソロアーティストとしても活躍中のキーボードの山本健太だ。そんな彼らたちもまた、純粋に音楽を愛するロックミュージシャンである。
真っさらな状態から自らの求めるサウンドを追求したいという渋谷の想いもあり、このプロジェクトにあたって初めて顔を合わせたメンバーでもあった今回。曲作りやレコーディング現場では一切妥協を許さず、理想の音が出せるまでとことんこだわり続けていたのだという。
ここにあるのは純粋な音楽。そして日常。過度なメッセージなど存在しない。無理に背中を押したりもしない。何処を切り取っても渋谷すばるありのまま。ただただそれだけ。
聴き手からしたら、もっと寄り添って欲しいと思うのかもしれない。しかし彼はそれをしない。自分の道は他人に切り開いてもらう者ではなく、自分自身で切り開くものであることを知る彼は、自分の好きなサウンドにこだわり、自らのやりたいことを音に落とし込み、歩んできた人生の中で感じて来たことと、現在、生きる上で日々感じたままを言葉に置き換えて歌うことで、聴いてくれた人の力になれたらと思っているのだろう。彼が音楽に救われ、音楽にのめり込んでいった様に。彼の歌には、そんな願いが込められているのが見えてくる。
音楽に導かれ、この始まりの場所に立った“人見知りの変な大人、渋谷すばる”は、“アーティスト、渋谷すばる”としての一歩を踏み出す。
ここから音を通してたくさんの仲間と出逢い、更に深まっていく音楽への想いと、出逢いを通して広がっていくであろう感性と渋谷すばるの生き様が反映されていくであろう言葉(歌詞)の変化が楽しみでならない。この先の彼の笑顔と涙の全てが、多くの聴き手を救ってくれますように。
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