【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#90 ミ
ュージシャン・石野卓球の言葉
使命感なんか感じてたらウチらは電気グルーヴやってないですよ
2019年1月23日、電気グルーヴの結成30周年を記念したスタジオ・アルバム『30』(サーティー)がリリースされた。そのアルバムについて、石野卓球とウルトラの瀧(2019年の電気グルーヴにおいてのピエール瀧の別名)がインタビューを受けている。インタビュアーが、「活動休止以前は日本にテクノを広めようという使命感のようなものがあった気がしますが」と話しをふる。それに対して、石野が応えた言葉が今回の名言である。石野は、中学時代に「ヤンキーをニューウェイブ好きに洗脳したんですよ。そうやって居心地がよくなる下地作りをしてたのと同じことだから、それは使命感とは違う」と言う。このインタビューは、電気グルーヴの特異な音楽哲学を知る上で貴重な記事である。「特殊ショップに来てコンビニのルール持ち出してんじゃねえよってな(笑)」と語る瀧の言葉も心に染みる。
石野卓球(いしのたっきゅう)
1967年12月26日 生まれ、静岡県静岡市出身。高校時代、ピエール瀧と数人の友人でインディーズのテクノユニット人生を結成。1986年、有頂天のケラが主宰するナゴムレコードから1stソノシート「9 TUNES FOR MIRAI」が発売される。1989年4月26日、人生を解散。その翌日、デニーズ西新宿店で、ピエール瀧、若王子耳夫、高橋嵐らとともにテクノバンドの電気グルーヴを結成。1990年、アルバム『662 BPM BY DG』でインディーズデビュー。1991年、ソニーレコードのTrefortレーベルより、TM NETWORKのシングル「RHYTHM RED BEAT BLACK [Version 2.0]」のカップリング曲「RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 300000000000) / TMN VS 電気GROOVE」でメジャーデビュー。同年、ファーストアルバム『FLASH PAPA』をリリースして本格デビューを果たす。その後、「N.O.」(1994年)や「Shangri-La」(1997年)など、シングルでヒットを飛ばす。1993年より、ソロとしても活動。DJやレコーディング・エンジニア、音楽プロデューサーなど、各方面で世界的に活躍している。
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