【インタビュー】MONORAL、「VAMPSと
はBROTHERHOODみたいな感じで」
◆ ◆ ◆
■客席最前列にHYDEちゃんがいるんですよ
■K.A.Zも“あれっ?!”って(笑)
──MONORALとVAMPSの付き合いはかなり長いと思うんですが、最初に接触したのっていつ頃のことだったんですか?
Anis:たぶんHYDEとは、横浜ベイホールでSONS OF ALL PUSSYSと3バンドでやったときが初めてだと思う。
Ali:<BUBBLE FESTiVAL>(2003年開催)じゃないかな。
──L'Arc~en~CielのKenさん率いるソロプロジェクトSONS OF ALL PUSSYS主催イベントですね。
Anis:そう。SONS OF ALL PUSSYSのベースのEinとは友だちで。対バン企画をやるってことでKenちゃんを紹介してもらいつつ、MONORALを誘ってもらったんです。そのときHYDEちゃんはソロ名義で。イベント自体は何公演かあったんですけど、HYDEかSONS OF ALL PUSSYSのどちらかがトリで、MONORALはその真ん中に出演するっていう感じだったと思う。
──それ、今考えてもすごいメンツです(笑)。
Anis:そうだね(笑)。横浜ベイホールのときはHYDEちゃんがトップでMONORALが2番目だったんだけど、僕たちのステージの最中に舞台袖をパッと見たら、HYDEちゃんがイスに座ってずっと観ててね。最後の曲でまた舞台袖を見たら、ずっと同じ体勢で観てた。
Ali:同じ姿勢で寝てたんじゃない?(笑)。
Anis:目は開いてたと思うけどね(笑)。で、ステージ終わったらナンパされて、なんか凄く気に入ってくれたみたいでね。そこから仲良くなっていった感じですね。
──以降、MONORALはHYDEさんのレーベルHAUNTED RECORDSからメジャーデビューすることになるわけで。そのファミリー的な付き合いが今も続いていますが、特に印象に残っているライヴとかありますか?
Ali:いろいろあったね。VAMPSとライヴするといつも楽しくて。ツアーに参加したときはあっちこっち全国に連れて行ってもらったり、それもハチャメチャで楽しかったな。
Anis:これはVAMPS以前のライヴなんだけど、K.A.ZくんのSpinAquaとHYDEちゃんとMONORALの3バンドが、赤坂BLiTZでやった<Sham 03>(※Spin Aqua,HYDE,and MONORALの頭文字。2003年開催)も楽しかったね。今までいろいろと一緒にやらせてもらって、VAMPSはどうかわからないですけど、僕たちはすごくやりやすいです(笑)。
──ははは! 昨日のVAMPSインタビューでMONORALについてHYDEさんは、「話に耳を貸さない(笑)」とおっしゃってましたが、2バンドにはそう言い合える距離の近さがあります。
Anis:ははは! 逆に何も言ってくれないよね?(笑)。
Ali:それどころか、言うことは全部聞くつもりですよ(笑)。
Anis:VAMPSにはライヴに誘ってもらったり、逆に僕たちはデビュー以来毎年開催しているMONORAL主宰<Halloween Party>の最初の頃にHYDEちゃんをシークレットゲストとして誘ったりね。それと、2004年くらいにK.A.Zがギターで僕がヴォーカルのSONIC STORAGEっていうバンドでライヴしたときに、HYDEちゃんも観に来てくれて。CLUB CITTA'川崎のステージからパッと下を観たら、最前列にHYDEちゃんがいるんですよ。どうやら人をかき分けて一番前に辿り着いたらしく。ステージ上でK.A.Zに目配せしたら、K.A.Zも“あれっ?!”って(笑)。
──HYDEさんのおちゃめなエピソード(笑)。
Anis:ちょうどそのときに「来年からは<Halloween Party>一緒にやってよ」ってお願いして。それで始まったのがHYDE主宰の<HALLOWEEN OF THE LIVING DEAD>。MONORALとかたくさんのバンドが出演したんです。
──VAMPS主宰<HALLOWEEN PARTY>の前身ですね。
Anis:そうだと思う。その<HALLOWEEN OF THE LIVING DEAD>でうちらが全然想像してなかったのが、CLUB CITTA'川崎を3日間押さえたということで。“どうすんの3日間も!?”って(笑)。うちらは毎年1つの仮装でヒーヒー言ってたのに、3つも仮装やらないといけないのかなって、Aliと頭を悩ましたのを覚えています。当時は今のようにドンキに行っても仮装アイテムなんてあんまりなかったから。
Ali:六本木Y2Kかどこか、小さいライヴハウスでやったMONORAL主宰<Halloween Party>にも遊びに来てくれたことあったよね。
Anis:そうそう。そこでもHYDEちゃんは一列目に来ようとするんですよ(笑)。
Ali:ゲスト受付にHYDEっていう名前を入れておいたんですけど、バキバキに仮装してるから誰もHYDEだとわからず、なかなか会場に入れてもらえなかったというエピソードもあります(笑)。
■そうしたら素敵なライヴになるだろうなって
──MONORALとしては毎年<Halloween Party>を開催しつつ、2014年に東名阪ツアー、2015年は東京と大阪で全4公演の<CLUB MONORAL LIVE>を行ないました。現在、制作やライヴへのモチベーションやコンディションは高まりつつあるようですが?
Anis:しばらく休んでたので、ゆっくり動き出している感じです。
──ファンが待っているという感じが凄くありますけどね。
Anis:ホントですか? 全然伝わってこないですね(笑)。
Ali:ははは! いつでも始められる状態にはあるんですけど、作品を出すにあたっては、それを届けるフォーマットが見えづらい時期にあると思うんです、今の音楽業界は。それがCDなのかダウンロードなのか。どちらもこれだ!っていうものがない。
Anis:継続してバンド活動を続けていたら、そんなに気にならなかった部分かもしれないですけど、ちょっと休んだぶん、客観的に見えるところでもあって。そこはベストなカタチを見つけたいですね。まあ、動き出したら早いですよ。
──MONORAL主宰<Halloween Party>も年々規模を拡大してますし。2015年もZeppブルーシアター六本木が満員でしたから。
Anis:初めて観るMONORALのライヴが<Halloween Party>っていう方も多いんですよ。だから、いつも仮装しながら申し訳ない気持ちで(笑)。普段のライヴを観に来てくれたときに、“地味だな!”って思われかねないなって(笑)。だから、入り口が逆だといいなって。最初は普段のライヴを観てもらったほうがいいのではないかと(笑)。
──まさにHYDEさんが昨日のインタビューでおっしゃってたんですけど、MONORALは「<Halloween Party>を通常のライヴにして、通常のライヴを年に1回にするくらいがいい」と(笑)。
Anis:ははは!
Ali:それは確かに言われたことはあったよね(笑)。
Anis:それはそれで楽しいんですけど、たいへんですよー(笑)。
──では、今日もMONORALを初めて観るというお客さんもいらっしゃると思うんですが、どんなセットリストやステージを見せようと?
Anis:「Kiri」が僕たちの代表作だと思うんです。だから、MONORALを知らない人たちにも聴いてほしいと思って、1曲目に持ってきたのと。「So Long」は初めてHYDEちゃんと一緒にライヴしたベイホールで1曲目に披露した曲なんです。HYDEちゃんが凄くこの曲を気に入ってくれて。そういう意味ではMONORALのいろんな扉を開けてくれた曲でもある。だから、「Kiri」で始まって「So Long」で終われればいいなっていう流れなんですけど。
Ali:ベイホールでHYDEと初めてライヴしたときを思い出すようなセットリストになっていると思います。それプラス、現在のMONORALの進化形をみせるつもりで。
Anis:当時は「Kiri」も「Safira」とかもなかったからね。その時のセットリストの詳細までは覚えてないんですけど、とにかくジャムから始まって「So Long」に繋いだというのが印象に残ってて。それの逆ヴァージョンなんですけど、そのカタチが入れられたらいいなと。MONORALというバンドを45分8曲でやるにはわかりやすいカタチかな。
──現在の代表曲を据えているという意味ではMONORAL初心者の方々も嬉しいものであり、一方でHYDEさんやK.A.Zさんのことを思い描きながら考えられたセットリストというのは、その時点ですでにドラマティックですね。
Anis:ありがとうございます(笑)。
──今日は、VAMPSへの深い想いも込められていると同時に、2マンというガチンコです。最後に意気込みをお願いします。
Anis:今日一日がお客さんにとって、“ライヴに来れてラッキーだったな”というものになるような、全体を通してそんなイベントになればいいな。MONORALで始まって、ちゃんとVAMPSに渡せて。MONORALもよかったし、もちろんVAMPSもよかったっていう、そういう流れ。2バンドのセットリストがひとつになるように流れていけばと思ってます。だからあんまりワー!っていうだけで終わりたくなくて、「So Long」でしっとりしてVAMPSへつなぐ。そうしたら素敵なライヴになるだろうなって。
Ali:MONORALは攻撃的なロックバンドではないので、あんまり“負けないぜ!”みたいな気持ちはないんです。そんなことよりも、今の自分たち、今日の状況というものを伝えたい。僕らはプランニングしたものより、ハプニング的な危ういものを大切にしているんで。それは曲を作るときもそうだし、ステージで演奏するときもそう。だから“今年感”というか、“今日感”というか、2015年11月13日の金曜日にVAMPSと一緒にできるからこその今を表現したいと思います。
Anis:2マンって、ひとつのイベントとして盛り上げたいという気持ちが強いですよね。SONS OF ALL PUSSYSに誘われたときもそうだったし、HYDEちゃんとやるときもそうだし、別々のバンドだけどBROTHERHOOD(兄弟)みたいな感じでできたらいいですね。MONORALは他のバンドから対バンに誘われることがあまりないで(笑)。HYDEちゃんとK.A.Zが一緒のバンドになって、MONORALを誘ってくれる、本当にその気持ちだけでうれしいんですよ(笑)。
取材・文◎梶原靖夫(BARKS)
撮影◎田中和子
■<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>
2015年11月12日(木) MY FIRST STORY
2015年11月13日(金) MONORAL
2015年11月15日(日) ASH DA HERO
2015年11月16日(月) HIM
2015年11月18日(水) HIM
2015年11月19日(木) HIM
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
【大阪 なんばHATCH】
2015年12月05日(土) TBD(未定)
2015年12月06日(日) TBD(未定)
2015年12月09日(水) TBD(未定)
2015年12月10日(木) TBD(未定)
2015年12月12日(土) Nothing More
2015年12月13日(日) Nothing More
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
【名古屋 ZEPP NAGOYA】
2016年01月09日(土) TBD(未定)
2016年01月10日(日) TBD(未定)
2016年01月13日(水) Apocalyptica
2016年01月14日(木) Apocalyptica
2016年01月16日(土) Apocalyptica
2016年01月17日(日) Apocalyptica
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
OPEN 18:00 / START(JOINT ACT) 19:06 (平日)
OPEN 16:00 / START(JOINT ACT) 17:06 (土日)
前売り 6,660円(税別)
■一般発売日:2015年10月18日(日) AM 10:00
追加公演【福岡 ZEPP FUKUOKA】
2016年01月21日(木)
2016年01月23日(土)
2016年01月24日(日)
(問)キョードー西日本 092-714-0159
追加公演【札幌 ZEPP SAPPORO】
2016年01月28日(木)
2016年01月30日(土)
2016年01月31日(日)
(問)マウントアライブ 011-623-5555
OPEN 18:00 / START(JOINT ACT) 19:06 (平日)
OPEN 16:00 / START(JOINT ACT) 17:06 (土日)
前売り 6,660円(税別)
■一般発売日:2015年12月05日(日) AM 10:00
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