東京国立近代美術館で、“桜”をはじ
め“花”を描いた作品を特集展示する
『美術館の春まつり』

東京国立近代美術館で、“桜”をはじめ“花”を描いた作品を特集展示する『美術館の春まつり』が開催される。
皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園といった桜の名所エリアに立地しており、散策で巡るにも絶好のロケーションにある、東京国立近代美術館。
川合玉堂《行く春》1916年 重要文化財
本館『所蔵作品展 MOMATコレクション』では、桜が描かれた名作《行く春》はもちろん、しだれ桜、うこん桜、おおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝《桜花図巻》、さらには加山又造《春秋波濤》、船田玉樹《花の夕》、松林桂月《春宵花影図》などこの季節ならではの名画が並ぶ。また今回初めて、初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》、木村雨山《縮緬地友禅あおい文振袖》などの工芸作品も一緒に展示するなど、千鳥ヶ淵や美術館周辺の桜とともに、春を感じるスポットとなっている。
初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》1871-82年頃
跡見玉枝《桜花図巻》(部分)1934年
また、まるで作品の謎解きをするような鑑賞体験ができると評判の、対話による「所蔵品ガイド」を毎日14時から実施するほか、4月7日の無料観覧日には「春まつりトークラリー」を開催。ガイドスタッフとの対話による作品鑑賞を楽しみながら、スタンプラリー方式で作品を巡るスペシャルプログラムとなっている。
松林桂月《春宵花影図》1939年
工芸館『The 備前ー土と炎から生まれる造形美ー』では、歴史的な名品から現代陶芸家の作品までを通して、古くから多くの人々を魅了してきた備前焼の魅力に迫る。
本館前庭には床几台が並び、桜を眺めながら休憩できる。またレストラン「ラー・エ・ミクニ」では前庭にキッチンカーを出店して、特製お花見弁当などの販売を予定だ。

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