【SEX MACHINEGUNS インタビュー】
“全てにおいて最強”と
自負する熱狂空間
L→R SHINGO☆(Ba)、ANCHANG(Vo&Gu)、 LEON(Dr)
現在も精力的にツアー続行中のSEX MACHINEGUNSが、デビュー20周年記念公演を収めたライヴDVDをリリース。前人未到と言える、限界まで突っ走る熱いパフォーマンスが彼らの個性を高らかに主張する。
相変わらずと言うとおかしいかもしれませんが(笑)、SEX MACHINEGUNSらしい熱いライヴが収められていますね。
SHINGO☆
熱かったですよね(笑)。ライヴDVDの撮影って普通はツアーのファイナルだったりするじゃないですか。今回、初日だったんですよ。
ええ。無謀なことしますね(笑)。
SHINGO☆
だから、最初はやっぱ硬いんですよ。でも、最後のほうになるとカメラを意識しなくなっているというか…
ANCHANG
意識しとったんかい!(笑)
SHINGO☆
いや、カメラが目の前にあったら何かやっちゃうじゃないですか(笑)。でも、そういう意味ではほんとにライヴらしいなって。僕らがだんだんほぐれていく感じも伝わる、面白いDVDになっているなって。
LEON
この日はね、ひと言で言ったら楽しかった! いつも楽しいんだけど、やっぱり大きい会場だとさらに楽しくなっちゃうかな。でも、20周年ツアーの初日であったり、僕にとっては初めて演奏する曲があったり、しかもDVD撮影が入っていたので、いつもと違う緊張感はありましたね。
ANCHANG
でも、いつものことではあるけど、この歳になっても“もうちょっとやれたかな”みたいな後悔する感がまだあるのがびっくりですね(笑)。
結果的に初日ならではのパフォーマンスが、ポジティブな意味でバンドの生々しさを豪快に映し出していますよね。
ANCHANG
そこも含めて現在のSEX MACHINEGUNSかなと。実際にびっくりするぐらい編集で直せるところも直してないんですよ。
SHINGO☆
そういうコンセプトでいくことはもともと決まってたんですよ。だから、いっぱい間違ってるところはあるけど(笑)、“これがライヴ感だからオーケーです”って。逆に今時、そのまま出すことってあまりないですよね。
ANCHANG
その方向にしたのは完全に僕の判断ではありますね。すでに観た人からちょいちょい反応が来てて。
どんな反応が寄せられているんですか?
ANCHANG
“間違えてますね”って。
全員
(笑)。
ANCHANG
でも、演奏ではないですけど、SHINGO☆にしてもサポートのSUSSYにしてもここまで長くやってて、これだけ大御所感のないふたりも珍しいなと思いますね(笑)。
SHINGO☆
未だに駆け出し感があるっていう(笑)。
確かにSHINGO☆も加入して10年ですしね。
ANCHANG
それは逆に僕ら的にはすごくいいことでね。
SHINGO☆
初心忘るべからずです。そりゃ昔よりは考えてはいますよ。周りを見たりさ。それ以外はがむしゃらです。
ANCHANG
そう。できるようになったら手を抜いていいよってわけじゃなくて、さらにできることはないかという考え方でいるんですよ。僕も歳のわりには頑張ってるなと思いますけど(笑)。自分で“年齢に逆らっていくぞ”的なことを言ってるんで。同じ歳ぐらいでここまでできる奴はいねぇだろうと頑張ってます。
LEON
僕も以前からスティックを回したり、投げたり、いろいろと魅せるドラミングをしてきたんですけど、振り付けがあるバンドは初めてだったんですよ。そこに自分なりに考えて合わせてるんですけど、歴代ドラマーがやったことないことをやったりしてるみたいですね。別に“やれ!”と言われたことはないんですけど(笑)。だから、演奏、パフォーマンス、MC、全てが魅力なんですよ。今のメンバーが全てにおいて最強だと思うので、このDVDもそうですし、ぜひ僕らのライヴを観てほしいと思いますね。
ANCHANG
僕自身で言うと、ライヴの前って未だにめっちゃ緊張するんですよ。今回の映像を観ても、思い入れのある会場でもあるし、人がたくさん観に来てくれてるし…相当緊張してるなと思いますね(笑)。
オープニングにバックステージの映像が入っていますが、その表情や仕草などでも分かりますよね(笑)。今回のセットリストはどんな観点から選曲したんですか?
SHINGO☆
やっぱりデビュー曲の「HANABI-la大回転」は入れようと。ワンマンライヴとなると「Iron cross」とか「そこに、あなたが…」とか、ちょっと暗めの曲も入れられるし、新しめの「メタル経理マン」を入れたり。デビュー20周年記念ツアーだから「SCORPION DEATH ROCK」や「illusion city」もそうですけど、いろんな時代のSEX MACHINEGUNSを知っている人が来ると思ったので、新旧織り交ぜてバランス良く考えたところですね。
現在も精力的にツアー続行中ですが、新たなアルバム『IRON SOUL』が11月28日にリリースされることも突然発表になりました。こちらはどんな内容になりそうですか?
ANCHANG
今時は“ヘヴィメタル=デスメタル”みたいな傾向があるじゃないですか。ただ、僕個人的に好きなのは、例えばダウンチューニングではない、7弦ギターでもない、オーソドックススタイルというか。理想ですけど、JUDAS PRIESTだったり、IRON MAIDENであったり、OZZY OSBOURNEであったり、METALLICAであったり、王道路線をもっとも追究した…ふざけたアルバム(笑)。
ふざけたアルバムって(笑)。
ANCHANG
歌詞を書くのがあの人なんで(笑)。
SHINGO☆
僕は1stアルバムの感じがちょっとしてますね。曲の構成や作り方が、どこかここ最近のものとは違ってて。いろいろ曲に表情があるなぁって印象ですね。
LEON
まだレコーディングを進めている段階なので完成するまでは分からないけど、ヘヴィでメタルなアルバムになるのは間違いないですね(笑)。
取材:土屋京輔
『SEX MACHINEGUNS
20th Anniversary Live ~春の祭典 な~るほどザ・ワイルド!!~
2018/4/27 CLUB CITTA’』
トレーラー
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