[ALEXANDROS]、
初のスタジアムワンマン
『VIP PARTY 2018』が大熱狂
&リクエストメドレーの披露も
8月16日@千葉・幕張 ZOZOマリンスタジアム
photo by AZUSA TAKADA
スタンディング形式のアリーナとスタンドの客席を埋め尽くしたオーディエンスは実に3万5千人。強烈な海風すら跳ね返すほどの熱気と期待感に満たされた中、いよいよ開演の時を迎えた。
巨大なステージにまず登場したのは、[ALEXANDROS]のライブではすでにお馴染みの、村田泰子率いるストリングスセクション、通称“村田一族”。8人編成のストリングスの調べに、庄村聡泰(Dr)、磯部寛之(Ba&Cho)、白井眞輝(Gu)が加わって「ワタリドリ」のフレーズをシンフォニックに奏でていく。そして、“行くぞZOZOマリン!”というハイトーンシャウトとともに、川上洋平(Vo&Gu)が通路の先のセンターステージに登場。ハンドマイクで激しく観客を煽りながら、ユニバーサルミュージックという新たな舞台への旅立ちのシングル曲でもあった「ワタリドリ」を熱演するメンバーの姿に、スタジアムは開演早々から圧巻のシンガロングに包まれる。
巨大ビジョンに『VIP PARTY』のヒストリー映像が流れ、“R U READY?(準備はいいか)”という煽り文句が映し出されたところで、今度は一転して「For Freedom」(1stアルバム『Where's My Potato?』/2010年)や「city」(2ndアルバム『I Wanna Go To Hawaii.』/2011年)といったインディーズ初期のナンバーを畳み掛ける。沸き立つ衝動をソリッドなロックに託した当時の楽曲が、スタジアムの舞台を揺さぶる“今”のスケール感をもって鳴り渡り、会場の温度は刻一刻と高まっていく。
同じく『I Wanna Go To Hawaii.』から披露した「Cat 2」では、ギターをフライングVに持ち替えた白井が“手を挙げろ! 違う、こうだ!”と観客にメロイックサインを促し、“行けるか千葉!”と挑むように呼びかける。曲中にメタリカ「Master of Puppets」のリフを挿入する定番の流れも、ここスタジアムでは格段に痛快かつダイナミックに響いてくる。
続けて3rdアルバム『Schwarzenegger』(2012年)から演奏したのは、縦ノリのビート感とアグレッシブな歌がせめぎ合う「Waitress, Waitress!」。間奏で聴かせるジャジィなアンサンブルでは、サポートキーボーディスト=ROSÉが奏でるピアノの音色とともに妖艶な時間を描き出してみせた。さらにもう1曲、再びストリングスを迎えての「spy」では川上がアコギを構え、豊潤な旋律をスタジアムの隅々にまで染み渡らせていく。
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