【フレンズ インタビュー】
フレンズの真の魅力を
改めて印象付けるこれが今のベスト!
L→R 三浦太郎(Gu)、ひろせひろせ(Key)、おかもとえみ(Vo)、長島涼平(Ba)、SEKIGUCHI LOUIE(Dr)
東京ドームワンマンを目指す神泉系のポップバンド、フレンズが満を持して1stフルアルバム『コン・パーチ!』をリリースする。アルバムの聴きどころや制作の裏話について、おかもとえみ(Vo)とひろせひろせ(Key)に直撃! お洒落に見えて、この5人組、意外に熱い。
メンバーの顔が見える
アルバムを作りたい
1stフルアルバム『コン・パーチ!』はとてもフレンズらしい作品になりましたね。
ひろせ
“アルバムを出したいね”という話はもともとしていて。それは“9月にワンマンツアーをやりたいね”という話がまずあって、“ツアーするなら何かアイテムを持って回りたいよね。じゃあ、アルバムを出そうか?”くらいの話だったんですけど、4月に日比谷野外大音楽堂でライヴさせてもらった時、思わずMCで“夏にアルバムを出します”って言っちゃったんです(笑)。
おかもと
それを聞いて、みんな“え~!?”って。
ひろせ
お客さんも言ってたんですけど、俺以外のチームも言っていて(笑)。その時は“言っちゃったね、あはは。じゃあ、頑張らなきゃね”ってなったんですけど、スケジュールを逆算したら5月中には作らないと間に合わないってことが分かったという。でも、その時点で4曲ぐらいしかなかったから、“曲を作らなきゃいけない。レコーディングしなきゃいけない。どうしよう!”って。結局、レコーディングして、次の日はライヴ、またレコーディングして、その次の日はまたライヴ…って感じになったんですけど、そんな中でもひとつの軸はちゃんとあって、“メンバーの顔が見えるアルバムを作りたい”っていうことだけは忘れずに曲作りをしましたし、サウンドの方向性も持っていました。1曲目の「常夏ヴァカンス」がリード曲でMVもあるんですけど、“夏っぽい曲が欲しいね”って話になった時、えみそん(おかもとの愛称)が持ってきたデモをみんなで聴いたら“もうこれで決まりでしょ!”って。それぐらい超良くて、夏フェスでやっている光景が想像できたんですよ。そこから曲も結構できていきましたね。
普通はもうちょっと準備してから発表しますよね(笑)。
ひろせ
今回は前日にデモができて、当日にレコーディングするってことがざらでした。メンバーにはほんとに迷惑かけて申し訳ないという気持ちでいっぱいだったんですけど、ここにいない年長組の3人(三浦、長島、SEKIGUCHI)が“大丈夫! 気にしないでいいよ。いい曲を作ってくれるのを待ってるから!”って言ってくれたからこそできたってところもあります。時間をかけて作ったとしても、この作品になっていたんじゃないかな。だから、これがベストだったんだと思います。
メンバーの顔が見えるものにするため、どんなことをやったのですか?
ひろせ
ライヴでその曲を演奏している時の各メンバーの立ち振る舞いを想像しながら曲を書いたり、アレンジしていきました。だから、ライヴありきでのメンバーの顔ってことですよね。フレーズはもちろんなんですけど、それぞれの楽器の音色はそれぞれのアイデンティティーの話になると思うんですよ。出したい音とか、今はまっていることとか、それはそれで絶対に出てくるから、それよりも先のことを意識しました。あと、他のメンバーが作った曲も入れましたね。「fisherman」は涼平さんの曲なんですよ。「元気D.C.T~マチュピチュ~」には太郎さんがフィーチャーされているし。そんなふうに分かりやすくメンバーの顔が見えるってことも考えました。そのバランスが今回の12曲は、かなり良いと思います。
「元気D.C.T~マチュピチュ~」はライヴで観どころになっている「元気D.C.T~プロローグ~」の続編と言える曲ですが、ミュージカル調というか、スキット(寸劇)というか、こういう曲はフレンズには欠かせない?
おかもと
太郎くんを目立たせたいんですよ(笑)。
ひろせ
最初はDA PUMPとかm.c.A・Tさんが作るような曲を90年代オマージュとして考えていたんです。“太郎さんって歌が上手い!”って言わせたいんですよ、お客さんに。でも、単に曲がいいだけだったら他でもやっているから、太郎さんがもっと美味しく、面白くなることって何だろう?って考えたら、あのかたちだったんですよね。結果、あの曲、かなり盛り上がる曲になっちゃって(笑)。太郎さんも最初は“よく分からない”って言ってたのに、今は“みんな、俺の名前聞かせてくれ!”って言ってますからね(笑)。
おかもと
「D.C.T」は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』みたいなもので、ずっと続いていくから今後もお楽しみに(笑)。
アーティスト
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