REPORT / Early Noise Night vol.5
羊文学、カネコアヤノ、SPiCYSOL、ド
ミコらが白熱の一夜を演出! 新鋭ピ
ックアップ・イベント、“ENN”の第
5回目をレポート
Spotifyがプッシュする旬のアーティストが集うイベント、“Early Noise Night”の第5回目が5月16日(水)代官山SPACE ODDにて開催された。
プレイリストと連動し、これからの活躍が期待できる気鋭の国内ニューカマーたちをより広い世間へと知らしめることを目的とした本イベントは、毎回入場料は1000円という格安の設定や、オーディエンスがアーティストの周囲を囲うセンターステージといった特殊な仕様も相まり、リスナーからの注目度も高まっている。そして実際、毎回エキサイティングかつ印象的なライブ・パフォーマンスが数多く披露されてきた。
ヒップホップに特化した前回とは打って変わり、今回は羊文学、カネコアヤノ、SPiCYSOL、ドミコといったバンド編成のアクトが中心。どのアクトも熱量の高めの、エネルギッシュなライブを披露してくれた。
プレイリストと連動し、これからの活躍が期待できる気鋭の国内ニューカマーたちをより広い世間へと知らしめることを目的とした本イベントは、毎回入場料は1000円という格安の設定や、オーディエンスがアーティストの周囲を囲うセンターステージといった特殊な仕様も相まり、リスナーからの注目度も高まっている。そして実際、毎回エキサイティングかつ印象的なライブ・パフォーマンスが数多く披露されてきた。
ヒップホップに特化した前回とは打って変わり、今回は羊文学、カネコアヤノ、SPiCYSOL、ドミコといったバンド編成のアクトが中心。どのアクトも熱量の高めの、エネルギッシュなライブを披露してくれた。
羊文学
今宵の1番手は塩塚モエカ(Vo. / Gt.)、ゆりか(Ba.)、フクダヒロア(Dr.)によるスリーピース・ロックバンド、羊文学。昨年リリースの『トンネルを抜けたら』、今年2月リリースの『オレンジチョコレートハウスまでの道のり』と、2枚のEPでインディ・リスナーの注目を集め、遂に今年7月には待望の1stアルバムのリリースも決まった注目株だ。
塩塚が「スカートの中は写真撮らないでくださいね」と、軽く笑いを誘うMCから、先述の『オレンジチョコレートハウスまでの道のり』のオープナー・トラックとなる「ハイウェイ」を1曲目に披露。抑揚が抑えられた演奏ながらも、その中に流れる熱い血潮のようなものをヒシヒシと感じさせるような、鋭角的な音の粒が肌を刺す。塩塚のボーカルは決して力強くはないが、凛とした声質のせいか不思議と一本筋の通った説得力を擁している。そして、ある種内省的とも取れるリリックを、時に優しく、そして時に突き放すかのように投げかけてくるのだ。海外のインディ・ロック、特に80〜90年代のアノラック系のバンドやギターポップ〜シューゲイザーといった要素を、日本語の歌モノ・ポップスへと消化するそのバランス感覚は絶妙。
塩塚が「スカートの中は写真撮らないでくださいね」と、軽く笑いを誘うMCから、先述の『オレンジチョコレートハウスまでの道のり』のオープナー・トラックとなる「ハイウェイ」を1曲目に披露。抑揚が抑えられた演奏ながらも、その中に流れる熱い血潮のようなものをヒシヒシと感じさせるような、鋭角的な音の粒が肌を刺す。塩塚のボーカルは決して力強くはないが、凛とした声質のせいか不思議と一本筋の通った説得力を擁している。そして、ある種内省的とも取れるリリックを、時に優しく、そして時に突き放すかのように投げかけてくるのだ。海外のインディ・ロック、特に80〜90年代のアノラック系のバンドやギターポップ〜シューゲイザーといった要素を、日本語の歌モノ・ポップスへと消化するそのバランス感覚は絶妙。
トップバッターということもあり、会場はまだ温まりきっているとは言えない状況だったが、彼らの演奏の静かなる熱は、ジワジワとオーディエンスの心へと届いていたのではないだろうか。
【羊文学 セットリスト】
また、ループや様々なエフェクトを駆使するさかしたの器用さには目を見張るものがあり、たった2人だけで中毒性の高いグルーヴィーなサウンドを生み出していく。時にはギターを重ね、分厚い音の壁を作り出し、また時にはベースの低音までもギターで鳴らしていく。ループを多様したミニマルな展開ながらも、そのフックの効いたメロディ・ラインでどの曲も抜群のキャッチーさを感じさせる。ストレンジな世界観のリリックは音の響きに優れ、さかしたの流麗なフロウに乗っかり我々の耳に心地良く届けられる。
そんなさかしたの相棒である長谷川啓太のパワフルかつタイトなドラムは、このさかしたのフリーキーなスタイルを力強く支える。まさしくバンドの屋台骨とでも言いたくなる安定感は、シーンにおける同世代のバンドたちからも頭一つ抜きん出ているのではないだろうか。ふたりきりで向かい合う形で淡々と演奏する様は、まるで対話をしているかのようでもあった。
そんなさかしたの相棒である長谷川啓太のパワフルかつタイトなドラムは、このさかしたのフリーキーなスタイルを力強く支える。まさしくバンドの屋台骨とでも言いたくなる安定感は、シーンにおける同世代のバンドたちからも頭一つ抜きん出ているのではないだろうか。ふたりきりで向かい合う形で淡々と演奏する様は、まるで対話をしているかのようでもあった。
ステージを後にするも、鳴り止まないオーディエンスからの拍手に応える形で、アンコールでは「ミッドナイトネオン」を演奏。性急なグルーヴだけでなく、時には巧みにプレイでメロウに聴かせられるのも彼らの強みだ。終盤のノイジーなギター・リフには思わず鳥肌も。今宵の最期を締め括るに相応しい1曲であった。
早耳リスナーを中心に、確かなセンスとラインナップで支持を集める“Early Noise Night”。早くも次回の開催も発表されている。次回はなんと初の大阪公演となっており、あっこゴリラ、Attractions、SIRUP、向井太一らの出演が決定。シーンやジャンルは違えど、どのアクトも新世代ならではの感性を感じさせる、絶妙な並びとなっている。関西方面の方は、ぜひとも大阪初上陸の“Early Noise Night”をお見逃しなく……!
早耳リスナーを中心に、確かなセンスとラインナップで支持を集める“Early Noise Night”。早くも次回の開催も発表されている。次回はなんと初の大阪公演となっており、あっこゴリラ、Attractions、SIRUP、向井太一らの出演が決定。シーンやジャンルは違えど、どのアクトも新世代ならではの感性を感じさせる、絶妙な並びとなっている。関西方面の方は、ぜひとも大阪初上陸の“Early Noise Night”をお見逃しなく……!
【ドミコ セットリスト】
Text by Takazumi Hosaka
Photo by 渡辺綾
【イベント情報】
Photo by 渡辺綾
【イベント情報】
“Spotify Early Noise Night #6”
日時:2018年6月15日(金) 開場 22:00 / 開演 22:30
会場:大阪 Music club JANUS
料金:前売券 ¥1,000 / 当日券 ¥2,000(各2ドリンク別)
出演:
あっこゴリラ
Attractions
SIRUP
向井太一
[問い合わせ]
キョードーインフォメーション (Tel 0570-200-888)
[主催]
Spotify
[企画・制作]
Spotify、キョードー関西
[協力]
Spincoaster
チケット販売:イープラス http://e-plus.jp
※注意事項:未成年(20歳未満)のご入場はお断りさせていただきます
※出演者のキャンセル・変更によるチケットの払い戻しはいたしま
せん
会場:大阪 Music club JANUS
料金:前売券 ¥1,000 / 当日券 ¥2,000(各2ドリンク別)
出演:
あっこゴリラ
Attractions
SIRUP
向井太一
[問い合わせ]
キョードーインフォメーション (Tel 0570-200-888)
[主催]
Spotify
[企画・制作]
Spotify、キョードー関西
[協力]
Spincoaster
チケット販売:イープラス http://e-plus.jp
※注意事項:未成年(20歳未満)のご入場はお断りさせていただきます
※出演者のキャンセル・変更によるチケットの払い戻しはいたしま
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