西城秀樹、逝去

▲画像はオフィシャルサイトより
西城秀樹(本名・木本龍雄)が5月16日、急性心不全のため逝去した。63歳だった。
1955年生まれの西城は、地元・広島でのバンド活動を経て72年、“ワイルドな17歳”をキャッチフレーズに「恋する季節」でデビュー。翌73年の「情熱の嵐」や「ちぎれた愛」の大ヒットで一躍トップアイドルの仲間入りを果たし、同時期にデビューした郷ひろみ野口五郎と共に“新御三家”として人気を集めた。絶叫型の歌唱スタイルやマイクアクションを取り入れたパフォーマンスも話題を呼び、歌手として多くのヒットを放つ一方で、ドラマや映画、CMなどでも活躍。“ヒデキ”の愛称で親しまれ、「ハウス バーモントカレー」のCMから生まれた“ヒデキ、感激!”などのキャッチコピーも大流行となった。
ヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」をはじめとする洋楽カバーや、ソロ歌手としては日本初となるスタジアムコンサートの開催、日本人初のアジア進出など意欲的な活動を展開し、1998年には中国・万里の長城で外国人アーティストとして初の野外コンサートを敢行。2007年には香港の<IFPI Top Sales Music Award>にも招かれ、広東ポップスに大きな影響を与えたアーティストとして表彰を受けている。
2003年と11年の二度にわたり脳梗塞を発症したが、後遺症やリハビリと闘いながらステージに復帰。コンサートや講演、執筆活動などを続け、2015年の還暦記念アルバム『心響 -KODOU-』では“3,120日ぶりの新曲”として収録された「蜃気楼」も話題を呼んだ。
葬儀・告別式の日程は未定となっている。