【機材レポ】B'z、アルバム『DINOSA
UR』RECサウンドシステム「また変わ
りたい」
収録全13曲中6曲で使用されたギターがGibson TAK MATSUMOTO 1959 LES PAULだ。ソロアルバム『enigma』を掲げて行われたツアー<Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage->にて初登場した同モデルは、松本自身が所有している1959年製のレスポールを採寸/計量し、フォルムやスペック、経年変化によるキズやクラックなどのルックスまで細部にわたって再現されたもの。また、ピックアップの電圧を計測して1959年製にマッチさせるなど、1959年製オリジナルの現在の状態を再生させたモデル。
アルバム『The 7th Blues』(1994年)のレコーディングで初登場した1959年製レスポールは、ヴィンテージならではの枯れたトーンが深い味わい。前出のTAK MATSUMOTO 1959 LES PAULは、この1959年製オリジナルを再現したものだが、「TAK MATSUMOTO 1959 LES PAULのほうがローがあると思います。同じようにつくっても木材の乾燥状態が異なるので、1959年製オリジナルはやっぱり乾いた音がする」(ギターテクニシャン)という特性を個々に持つ。
アンディ・サマーズ (The Police) が前オーナーだったという1957年製ゴールドトップ。レスポールは1957年からP-90に代わってハムバッキングピックアップが搭載されており、同ギターはまさにその最初のモデルとなる。2002年頃に入手したもので、ソロアルバム『House Of Strings』(2004年)のレコーディングでも活躍した。
Gibson Les Paul Gold Top 1956 P-90 #615315のメンテ中に入手した1991年生産の1957年製ゴールドトップリイシュー。ツアー<B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS ->や<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->でも使用されており、前出のTak Matsumoto 1959 Les Paulと比較すると、「ジャキジャキしたサウンドが特徴」(ギターテクニシャン)とのことだ。ピックアップカバーやピックガードを取り外したルックスも印象的。
SGシェイプの同モデルは1961年の開発当初、レスポールと呼ばれていたSG最初期のもので、トラスロッドカバーには“Les Paul”の刻印が施されている。松本孝弘生まれ年のこのギターは、<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->で使用されて以降、ソロアルバム『enigma』やTak Matsumoto & Daniel Hoのアルバム『Electric Island, Acoustic Sea』レコーディングでも重宝されている。
前出のGibson Les Paul Standard 1961 #15712同様、<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->で使用されて以降、ライブやレコーディングで大活躍。『DINOSAUR』のアーティスト写真で松本孝弘が手にしているのもこのギターだ。自身の長いキャリアの中で初購入となったフライングVは、コリーナ材を使用したフライングVが1958年に発売されてから50年後の2008年に100本限定で生産されたアニバーサリーモデル。
ファイヤーバード・スタイルのボディにレスポールのヘッドストックを採用したTak Matsumotoオリジナルモデル。同モデルにはTrans Black BurstやRed prototype #2などのカラーバリエーションが存在するが、Vintage Sunburst prototype #1はソリッドな音色が特徴だ。
アルバム『TAKE YOUR PICK』(Larry Carlton & Tak Matsumoto / 2010年)で共演したラリー・カールトンからプレゼントされたというES-335。タバコサンバーストのボディーカラー、ネックバインディングやスモールブロックインレイ、ロッドカバーに“Mr.335”の刻印が施されたラリー・カールトン・モデルだ。
ソロシングル「#1090 〜Thousand Dreams〜」(1992年)のジャケットデザインにも起用された1954年製。ストラトキャスターが誕生したその年に生産された希少なモデルだ。ボディーカラーは黒と黄色の2トーンによるサンバースト、ネックはメイプル1ピース。シングルコイルならではのシャープで繊細なトーンが魅力。
フィエスタレッドカラーの1962年製。前出のStratocaster 1954 Tobacco Brown Sunburst #1090がメイプル1ピースネックなのに対して、こちらはフラット貼りのローズ指板、3プライのピックガードが採用されている。アルバム『LOOSE』(1995年)のレコーディングなどで活躍したモデルであり、機材テクニシャンが「実は、レコーディングで使用しているのは初めて見ました」と語るほど久々の登場となる。
こちらのテレキャスターもアルバム『LOOSE』(1995年)当時に入手したもの。「リアピックアップのバキッとしたトーンが、このギターにしか出せない音」と当時のインタビューで語っている。テレキャスターの前身となるブロードキャスターやエスクワイア、ノーキャスターを経て、1951年〜1952年にテレキャスターという名前が冠された最初期のモデル。
1990年代中盤のB'zのライブで活躍したErnie Ball Music Manの中でも、AXIS #88923は<B'z LIVE GYM Pleasure '97 -FIREBALL->のメインギターのひとつとして知られる。Ernie Ball Music Man AXISはEVHのテイストを残しつつリニューアルされたモデルで、ピックアップセレクターの位置などがEVHから変更されている。
『LOOSE』の頃から愛用し続けている1937年製。80年前に生産されたヴィンテージギターであり、コンディションをキープするため、レコーディング用として大切に扱われている。ネックスケールは24.9インチ、ボディートップはスプルース、指板とブリッジにはローズウッド、ピックガードにはタートイズシェルを採用。
ソロアルバム『enigma』でも使用されたジョン・メイヤー・シグネーチャー。やや小さめのボディが身体にフィットしやすいとのこと。『DINOSAUR』レコーディングでは「CHAMP」にて使用。
上段がディストーション用のFAT13、下段がクリーン用のFAT10。ベーシックなスペックは変わらないものの、音質向上のための試みは繰り返されているとのこと。ちなみにFAT13はヘビ柄のレザーに張り替えられている。FAT10は「Still Alive」、FAT13は「Still Alive」「ハルカ」「声明」「ルーフトップ」「弱い男」で使用。
上段から、Fender Showman '61、Marshall JMP、Peavey 5150。Fender Showman '61は「Purple Pink Orange」「弱い男」「ルーフトップ」「Queen Of The Night」「それでもやっぱり」「ハルカ」のクリーンパートで使用。Marshall JMPは「Dinosaur」Introductionをはじめ「CHAMP」「Queen Of The Night」「ルーフトップ」で使用。Peavey 5150は「King Of The Street」「Purple Pink Orange」で使用した。
上段左からFAT514.D、FAT 314.C。中段左からMXR Phase100、Maxon FL-301、Digitech Drop。下段左からDigitech Whammy、Jim Dunlop TM95 / TAK CRY BABY。
シールドはライブラインとFATとのコラボによるもの。ギターテクニシャン曰く「音がクリア」とのことだ。エレキギター用の弦はB'z/ソロ問わず、4~5年ほど前から使用しているSIT製パワーワウンドニッケルS1046ライトで.010~.046のゲージ。アコースティックギター用の弦はフォスファーブロンズP1150プロライトで.011~.050Bのゲージ。ちなみにチューニングは全曲レギュラーだったとのこと。
撮影◎土居政則
2017.11.29 RELEASE
【初回限定盤 (CD+DVD)】BMCV-8052 / 4,500円(税抜) 4,860円(税込)
【初回限定盤 (CD+Blu-ray)】BMCV-8053 / 4,500円(税抜) 4,860円(税込)
【通常盤 (CD)】BMCV-8054 / 3,000円(税抜) 3,240円(税込)
▼収録曲
01. Dinosaur 映画「ジオストーム」日本語吹替版主題歌
02. CHAMP 「セブン-イレブン」タイアップソング
03. Still Alive TBS系 日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」主題歌
04. ハルカ
05. それでもやっぱり
06. 声明 UCC BLACK無糖 TVCMソング
07. Queen Of The Night
08. SKYROCKET
09. ルーフトップ
10. 弱い男
11. 愛しき幽霊
12. King Of The Street コーエーテクモゲームス『真・三國無双8』テーマソング
13. Purple Pink Orange
<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017>
01.さまよえる蒼い弾丸
02.Liar! Liar!
03.さよなら傷だらけの日々よ
04.有頂天
05.裸足の女神
06.イチブトゼンブ
07.Still Alive
08.衝動
09.juice
10.ギリギリchop
11.ultra soul
■<B’z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”>
2017年12月14日(木)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2017年12月16日(土)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2017年12月17日(日)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2017年12月23日(土・祝)福岡ヤフオク!ドーム
2017年12月24日(日)福岡ヤフオク!ドーム
2017年12月30日(土)ナゴヤドーム
2017年12月31日(日)ナゴヤドーム
2018年01月07日(日)東京ドーム
2018年01月08日(月・祝)東京ドーム
2018年01月13日(土)さいたまスーパーアリーナ
2018年01月14日(日)さいたまスーパーアリーナ
2018年01月20日(土)サンドーム福井
2018年01月21日(日)サンドーム福井
2018年01月27日(土)宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
2018年01月28日(日)宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
2018年02月01日(木)京セラドーム大阪
2018年02月03日(土)京セラドーム大阪
2018年02月04日(日)京セラドーム大阪
※ナゴヤドーム公演は、カウントダウン公演ではなく、通常公演となります。
※さいたまスーパーアリーナ公演は、スタジアムモードでの公演となります。
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