ケツメイシの「はじまりの予感」は恋
する瞬間のときめきを描いた、美しく
も切ないミディアムチューン

ケツメイシ

ふと、目の前の景色が変わる瞬間がある。新しい夢に気づいた時、大切な人と出会えた時、そして、恋に落ちた時。それまで意識せず見ていたもの全てに色が付き、煌びやかに光って見える。その瞬間はとても尊くて、美しくて、素晴らしい。とはいえ、そう簡単には出会えない。だからこそ、その瞬間を経験したのであれば、その時に胸に抱いた感覚は、絶対的に大事にするべきなのだ。

ケツメイシの新曲「はじまりの予感」は、そんな恋をした瞬間のトキメキを描いている。曲の中でも《こんな感じ 何年振り?》とその瞬間に戸惑い、いつからかその気持ちを素直に認めることができない自分に対し、《いつから不器用な大人に》と綴っている。“大人になったからこそ、恋愛はそう簡単に上手くいくことはないということが分かっている。でも、だからこそ――”。そんなほろ苦く、甘酸っぱい想いがリアルに描かれたこの曲は、多くの人に届き、共感を呼ぶはずだ。

そんな切なくも美しい歌詞の世界を包み込むのは、“これぞ、ケツメイシ!”と思わせるとてもメロディアスで気持ちのいいサウンド。自然と身体を揺らすことができるミディアムチューンは、どんな時でも心地良くさせてくれる。

この曲はすでにDHCのCMソングとしてオンエアされている。昨年3月に発表された「さらば涙」に引き続き、鈴木ちなみが出演するCMなのだが、美しいメロディーと相まってとてもかわいらしく映っている。

鈴木ちなみCM「DHCミネラルベースマジカルフィット[F1]」出逢い篇(30秒)

また、ミュージックビデオでは、曲に沿うような恋に落ちる瞬間を描いている。コミカルな演出でいながら、可愛らしい笑顔がたくさん溢れ、メンバーそれぞれが演じている姿も必見だ。同梱されるDVDには、そんな「はじまりの予感」のミュージックビデオと、中日新聞、北陸中日新聞、東京新聞CMソングとしてオンエア中の「僕らの暮らしっく」のミュージックビデオも収録し、幅広く楽しめる一枚となっている。

夏と言えば彼らの中で「はじまりの合図」も定番曲となっているが、タイトルこそ似ているものの、まったくタイプの異なるこの曲は、より多くの人の心を掴むはずだ。

文:吉田可奈

「はじまりの予感」MV

シングル「はじまりの予感」 2017年7月19日(水)発売

  • AVCD-83900/B/¥1,620(税込)
    ※CD+DVD
    <収録曲> 
    ■CD
    01. はじまりの予感
    ■DVD
    はじまりの予感(Music Video)
    僕らの暮らしっく(Music Video)

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