【オワリカラ】『1stアルバム“ドア
たち”ツアー ワンマンライヴ』2010
年8月6日 at 新宿MARZ

撮影:五十嵐絢也/取材:高木智史

会場までの長蛇の列が途切れず、本番開始は定刻から約30分後。そんなギュウギュウの状態で始まったオワリカラの初ワンマン。この日披露された「MANGA」「othersideかなた」、そしてタカハシヒョウリ(Vo&Gu)が“大事にしてきた曲”と語った「ドアたち」。どの曲もポストパンク、ニューウェイブ、フォークが行き来するサイケデリックなサウンドで、歌は記憶の底にまで刺さるようにポップで鮮烈。洋邦問わず、新旧問わず、彼らなりの解釈ですべてを鳴らすオワリカラの姿があった。それにオーディエンス。オワリカラのロックが鳴るままにすごく自然に歓声を上げたり、揺れていた光景がとても印象的だった。1曲1曲が聴く者の新しい感性に通じるドア。どのライヴよりも異質で、新しい流れが起きようとしているライヴに感じた。

オワリカラ

オワリカラ:2008年結成。タカハシヒョウリの歌世界とメンバー4人のアンサンブルは激しく耽美、変幻自在。“終わり”と“始まり”のふたつの言葉が示す通り、ポップとアヴァンギャルド、未来と過去の架け橋となる最重要ロックバンド。その変幻自在なアンサンブルによる質の高い音楽が特徴。キーワードは“サイケデリックでカルトでポップ”。

アーティスト