【特撮】『「パナギアの恩恵」発売記
念ツアー2013』2013年1月26日 at LI
QUIDROOM

撮影:中島たくみ/取材:土内 昇

 大槻ケンヂ(Vo)率いる特撮のニューアルバム『パナギアの恩恵』発売記念ツアーの千秋楽。NARASAKIはノイジー&エッジーなギターを掻き鳴らし、三柴 理は繊細で流麗なピアノを奏で、ARIMATSUはシャープかつパワフルにドラムを打ち鳴らし、サポートのRIKIJI(OBLIVION DUST)が破壊的なベースを操る。そんな個々の持ち味をぶつけ合って強力なグルーブを生み、特撮だからこその音像や音圧で観客を高揚させていく。また、新作を中心にプレイされる楽曲は、メタルからプログレ風まで振り幅も広く、その上で大槻が歌い上げる物語性のある歌詞が奥深い世界を描くのも特撮の醍醐味。当然のように観客は満面の笑顔で楽しんでいる。そして、終盤にもなると場内にさらなる熱気が立ち込め、大合唱を誘い、最後は爆走感みなぎる「じゃあな」で大きく床を揺らし、大団円を迎えた。



セットリスト

  1. オム・ライズ
  2. バーバレラ
  3. ヨギナクサレ
  4. 薔薇園 オブ ザ デッド
  5. くちびるはUFO
  6. 文豪ボースカ
  7. GO GO!マリア
  8. 人として軸がぶれている
  9. タイムトランスポーター2「最終回ジャンヌダルク護送司令・・放棄」
  10. 桜の雨
  11. テレパシー
  12. ヌイグルマー
  13. 綿いっぱいの愛を!
  14. 5年後の世界
  15. 林檎もぎれビーム!
  16. ケテルビー
  17. <ENCORE>
  18. Arion~Hommage a Claude Debussy~ミルクと毛布
  19. 13歳の刺客 エピソード1
  20. アベルカイン
  21. じゃあな

特撮

トクサツ:2000年、大槻ケンヂが筋肉少女帯を脱退後、新たにパンクチームとして立ち上げる(現在はロックバンドというのが適切か)。筋肉少女帯と並行して活動する大槻ケンヂはじめ、アニソンや若手バンドのプロデュースで活躍するNARASAKI(特撮のサウンドは彼がプロデュースを担う)、VAMPSやOBLIVION DUSTのサポートでも知られるARIMATSU、クラシック畑出身の三柴 理による辣腕バンド。11年、約6年振りに新作を発表し、その後、コンスタントに作品をリリースしている。

アーティスト