【camino】


取材:ジャガー

自分たちにとってもいい起爆剤

メジャー1stアルバムですが、インディーズの頃から考えると、久しぶりのアルバムですよね。

HAYATO

そうですね。3年ぐらい前からずっと温めてた感じです。ちょうど俺がcaminoに加入してすぐぐらいだったこともあって、“何かを新しく生んでやる! 新しい命、生活をテーマにしたアルバムを作りたい!”みたいな提案から制作が始まって。最終的にタイトルを“NEW LIFE”にしました。

シングルでは出せない世界観が見事に描かれた作品でした。シングル曲は瞬発力があって、アルバム曲は13曲通して聴いてみると、すごい力を出してくれているような。

KIKU

結構ヘビーなものが好きだったり、もちろんポップなものも好きなので…すごくいい具合に融合してますよね。

HAYATO

駄菓子の『よっちゃんいか』みたいなね。噛めば噛むほど味が出るじゃないですけど、そういう曲も多いですよ。

KIKU

“NEW LIFE”っていう大きい枠の中で、楽曲に息を吹き込むようにひとつずつ歌詞が入っていって、完成した時は“NEW LIFE”って言葉が本当によく合うなって思いました。3年ぐらい前に出たタイトルなので、途中で“変えようか?”って話も出たことがあったんですよ、飽きちゃったというか、新鮮味がなくて。それもでも、合う合わないで考えたら、これがベストだなって。3年間成長してないわけじゃないけど、自分たちが何回聴いても飽きないし、詰め込めた感はありますね。

HAYATO

1曲1曲がバラエティに富んでるじゃないですか。シングルももちろん入ってたり、またちょっと違ったcaminoが見れるはずなんですよ。

KIKU

いい具合に支え合ってるよね。俺も曲を作りますけど、TAKAが書いた曲もすごく好きだし。個人的に「Lunatic~女神はkissを印す~」とかいいですね。イントロの怪しさといい、ダークな世界観といい、印象深い曲です。

RYOSUKE

俺もTAKAが作った「Freedom」が好きだったりします。重低音の利いた感じとか。

TAKAさんの曲は、メロディアスで哀愁漂ってますよね。

TAKA

濡れた感じってことで。マニアックなんですよね、きっと。

HAYATO

またね、TAKAが作る曲は歌うのが難しいんですよ(笑)。

各パートでは、どういうプレイを見せようと?

RYOSUKE

一番のメインはギターサウンドや歌だったりするので、自分がどう目立つかではなく、それをどう邪魔しないですり抜けられるかなって考えましたね。

TAKA

逆に、ベースはどう邪魔しようかなって。結果、ことごとくNGになっちゃうんですけどね(笑)。最終的にはね、バランスのとれたものを入れられたとは思いますけど。

メンバーの意識もそうですけど、全体を通して言えることは歌を一番にしてますよね。

KIKU

そこがcaminoの売りのひとつですから。出すものを出して、下げるものは下げて。さっきRYOSUKEが言ったけど、歌の邪魔にならないものをっていうところではデモの時から考えてますね。

HAYATO

caminoの武器なんで。自信もありますから。メロディーに関してもそうですし。このアルバムは自分たちにとってもいい起爆剤になりましたよ。メンバーのモチベーションも、“もっとcaminoを知ってもらいたい”って高まっていったんです。メジャーとしては最初のアルバムなので、入口としてはすごく入りやすいとは思いますが、まだまだcaminoはこんなもんじゃないので楽しみに次を期待してほしいですね。

camino

カミーノ:音楽業界のさまざまなシーンで活躍するKIKUが中心となって2002年に結成。バンド名はスペイン語で“道”を意味する。

アーティスト