【SpecialThanks】実はほっとくと暗
いメロディーができちゃう(苦笑)

L→R Nochi(Dr&Cho)、Sean(Gu&Cho)、Lupin(Ba&Cho)、Misaki(Vo&Gu)

19歳の紅一点Misakiをヴォーカル&ソングライターに擁する、新世代ポップパンクバンドSpecialThanksが、2ndミニアルバム『SEVEN SHOWERS』を完成させた。ジャンルに留まらぬ自分たちの良さを抽出したような進化作、必聴!
取材:高橋美穂

前作のリリースからいろんなことがありましたけど、まず3月の『SXSW’09』での初の海外ライヴはどうでした?

Misaki

楽しかった! MCでは緊張したけど(笑)。

Sean

こういう環境もあることを知れてうれしかったですね。

海外ライヴって大事件に捉えるバンドも多いですけど、今のおふたりの様子を見ていると、すごくナチュラルですね。

Misaki

そうですね。目標としていたわけではないので。

またその後、KEN YOKOYAMA監修のスプリット盤に参加されましたけど、それもビッグニュースですよね。

Sean

僕はハイスタからKEN BANDまで大好きだったんで、海外ライヴより、夢が叶っちゃったみたいなところはありましたね。でも、同じ空間にはいたんですけど、不甲斐ないことにがっついて話しかけられなくって。家に帰ってから自分を殴りたかったです(苦笑)。また、名古屋で2マンやった時に、緊張して負けちゃうと思って、お酒を飲んでからステージに立ったんですけど…ダメでしたね(苦笑)。完全に空回り。

Misaki

でも、ライヴを横で観ててくれるのはうれしかったです。

Sean

そうだね。男3人集められて、お前らもっと自分を出していけよって言われちゃいましたけどね(苦笑)。

Misaki

あと、あのスプリットを出したことによって、曲作りの面で変われたんですよ。

Sean

うん。まだスタジオに入ってちゃんと練るって形ができてなかったんで。

じゃあ、曲作りがスムーズに行き始めたタイミングで、今回の『SEVEN SHOWERS』の楽曲もできた感じですか?

Sean

はい。前はみんなでゴチャゴチャ意見を出しすぎてて。核はヴォーカルが持ってくるんですけど、それをバンドサウンドにする上で、男3人がバラバラになってたところがあって。

Misaki

それが統一されて、サーっとね(笑)。

Sean

俺、スタジオ好きなんですよ、みんなで作り上げる作業が。ライヴやる以前にメンバーの結束がないといけないと思うし。

楽曲のお話もうかがいたいのですが、1曲目の「Punk Rock Party」はMisakiさんのお母さんが企画しているライヴイベントと同名ですけど、イベントのテーマ曲なのですか?

Misaki

そうですね。みんなと出会った場所だし。

ハンドクラップやコール&レスポンスも入ってて、オーディエンスも楽しめる、いいとこ取りな楽曲ですよね。

Misaki

はい、みんなが楽しめるようにっていうのは考えましたね。ほっとくと暗いメロディーができちゃうんで(苦笑)、そういうみんなが楽しめる曲は、作ろう!と意識して作ります。

確かにこの曲と、ラストのミドルテンポな「Mahogany」を聴き比べると、振り幅激しいですよね。

Misaki

そうですね。アコギを買って“Mahogany”って名前を付けたんですよ。そのギターに対するラヴソングなんです。

ロマンティックですね。あと、歌い方が変わったなって思って。前作よりも自然でキュートな感じがするというか。

Misaki

あぁ、変わったって言われますね。

Sean

いろんな歌い方を試してるような感じはしますね。

Misaki

スタジオだと昔の曲のメロディーまで変えてるんで(笑)。

冒険心旺盛ですね(笑)。では、今作において、自分たちで意識して冒険したところってありますか?

Sean

メロコアって枠には嵌らない曲を結構作りつつ、バンドサウンドはなくならないようにしたつもりです。

Misaki

あんま考えてないんですけどね(苦笑)。

Sean

その場その場で思い付いたことを言っていくというか。

Misaki

言い方は悪いけど適当なのかな(笑)。こうだからこう、とかが嫌なんで、これがいいと思ったらいい!って感じですね。

ちなみに私は「MY SONG」が一番好きでした。

Sean

ありがとうございます。

Misaki

この曲、うちら好きなんですよ(笑)。土台はアメリカに行く前にできてたんですけど、帰ってきて、ライヴをやったオースティンの余韻に浸ってて、そんな感じにしようと。

Sean

田舎っぽい雰囲気がすごく好きで。カントリーちっくな感じにしたら、この曲に合うんじゃない?って。

あとタイトルは、前作の『SEVENCOLORS』に引き続きSEVENが付いてますけど、関連性を持たせたのですか?

Misaki

そうですね。私が数字では7が好きなんで、前作はそうしたんですけど、今回も7曲入りになったんで、SEVENを付けて、あとは聴く人にいろんな音のシャワーが降り注ぐようにって。

Sean

俺は数字は2の方が好きなんだけど(笑)。

Misaki

じゃあ、2曲入りの時にはそうしよう(笑)。

『SEVEN SHOWERS』

  • 『SEVEN SHOWERS』
    KOCA-54
    2009.08.05
    1785円

SpecialThanks

スペシャルサンクス:ガールズヴォーカルメロディックパンク&ギターロックバンド。絶対的な歌唱力と表現力の高さ、聴く人全てを釘付けにするMisakiの才能あふれる歌、そしてルックスも兼ね備えたピュアな魅力を軸に、メロディックパンクから王道ポップロックまで日々を進化を追求する本格的バンドサウンドは日本において唯一無二の存在。2019年7月にサポートメンバーのToshiki(Gu&Cho)、KOUSUKE(Ba&Cho)、YOSHIDA(Dr&Cho)が正式加入することが発表された。

アーティスト