【Honey L Days】ひとつ壁を越えられ
たなと思っている

L→R KYOHEI(Vo&Gu)、MITSUAKI(Vo)

TBS系ドラマ『タンブリング』の主題歌となっているニューシングル「まなざし」。シンプルだが練りに練られた楽曲は彼らの音楽性をより深化させたものとなった。
取材:高木智史

今回リリースされる「まなざし」はドラマ『タンブリング』の主題歌ですが、シンプルな言葉で綴られた歌詞がすごくグッときました。

KYOHEI

僕らの中でも一番男臭い歌詞ですね。普段の切ない歌詞だったり、恋愛でぐだぐだな男子の歌詞とはひと味もふた味も違う。『タンブリング』の男臭さに負けちゃダメだし、僕らの歌でそれを煽るぐらいのものでなきゃダメだなと思ったので、言葉選びから慎重になりましたね。

“まなざし”というタイトルの言葉も印象的ですね。

KYOHEI

何かに向かって頑張っていたり、夢に向かってまっしぐらな人の目ってすごくキラキラしてるなって普段から感じてて。目ってその人の内面を出すものだと思うんです。その“まなざし”っていう言葉を切り取って、誰かの頑張っている姿につなげられたらいい歌になるんじゃないかな、と。

曲調はピアノから始まるミディアムなものですが、秘めたる闘志を感じたというか、すごく“まなざし”という言葉にフィットしていると思いました。

KYOHEI

まずドラマをこの歌で盛り上げたいという気持ちがすごく強かったんです。演技の後ろでスッと入ってきて感情が高ぶると同時に歌も盛り上がっていくような、そんな曲を僕たちは担っていなければいけないなと思って。だから、曲にもドラマ性を持たせるということも意識しましたし、歌に関しても、アレンジに関しても、そこを意識して作りました。

歌に関しては今までと同じくコーラスがあったり、それぞれのパートもありますが、今までより声の強さをすごく感じました。

MITSUAKI

僕が歌い出しなんですけど、男臭いというか、力強いというか、始めから今までとは違いますね。

KYOHEI

出だしのピアノで優しいイメージになりがちなんですけど、その中でも僕らが熱いものを込めないと絶対に届かない。熱い演技の後ろで歌っているんだから、負けちゃいますよね。

MITSUAKI

そういうとこから自分の中でも歌詞を噛み締めて、あとは曲のままにというか。自然と感情も出せるような曲なので曲に任せて、歌の力が引き出されたと思います。

KYOHEI

あと、今までの曲だったらふたりでハモって歌うようなところもあえてひとりで歌ったり、ユニゾンで歌っていたり。普段やってるような、歌の掛け合いが出てこないんです。だから、ハモった時に強さが浮き彫りになっていて。そういう曲ができたことで僕らとしてもひとつ壁を超えられたなと思っています。でも、今までと違うアプローチをしたというよりも、僕らなりのメッセージのより強い送りかたをしたという感じですね。

いろいろと新しい方法を試みたけど、新しい扉を開けたというより、深化したという感じなんですね。

KYOHEI

そうですね。これまで模索してきた結果というか、ひとつの成果が出たような曲ですね。ものすごく多くの人が『タンブリング』を観てくださると思うので、やっぱりそこで流れる「まなざし」を僕らの軸にしていって、これからは“こんなこともやるんだ”とか幅を出していきたいですね。

MITSUAKI

僕たちの思いがすごく詰まった曲なので、ぜひ聴いていただきたいですね。共感できるようなところが絶対あるはずですよ。

Honey L Days

ロック・バンドでライヴ活動を行なってきた1981年11月29日生まれ、神奈川県出身のKYOHEIと、ゴスペル・グループに在籍し活動してきた1980年5月22日生まれ、大阪府出身のMITSUAKIが、 03年春に共演した舞台をきっかけに結成されたヴォーカル・ユニット、Honey L Days。

08年9月に<avex trax>より1stシングル「Go=Way/Center of the World」でメジャー・デビュー。3枚のシングルをリリースした後、10年5月に発売された4thシングル「まなざし」は、若手人気俳優・山本裕典主演のTBS系『タンブリング』主題歌に抜擢され、着うた(R)先行配信ではデイリーチャート1位を獲得。その後もチャート上位をキープし、CD売上げではオリコンデイリーチャートでは初登場15位を記録。ラゾーナ川崎で行われた発売記念イベントでは約3,000人が見守るなか、堂々たるパフォーマンスを披露し、大成功を収めた。満を持して、6月には1stアルバム『伝えたいことがあるから』をリリースする。

自分達の音楽だけでなく、俳優もこなすMITSUAKI(俳優として活動する際は東山光明名義)と、映画・ミュージカルの作曲や他のアーティストの音楽プロデュースもこなすKYOHEI。多才でありながら、ソロからハーモニーまでこなす2人のヴォーカリストとしての強力な個性がHoney L Daysの最大の魅力である。

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