【Honey L Days】
取材:高木智史
一番言いたい気持ちは“ありがとう”
今作はポップな曲からハードな曲までいろいろな面が感じられる作品ですね。
MITSUAKI
そうですね。「ありがとう」はいろんな人に伝えたいということで、ポップな曲にしましたね。あと、新しい挑戦をした曲でもあります。で、後の2曲は僕らのライヴ感をCDという形でもリスナーの方にも伝えたいということで収録して、幅広いものになりましたね。
その「ありがとう」の新しい挑戦というのは?
MITSUAKI
Aメロとかが特にラップ調で…僕はそういう歌い方をあまりしたことがなかったので、そういう部分が挑戦かと。
じゃあ、レコーディングは難しかったのでは?
MITSUAKI
苦労もしたけど、楽しかったですね。(身振り手振りで)だんだん歌いながら掴んでいった感じかな。
今、話ながらのその動きはヒップホップっぽい感じになっていて、もう体に染み込んでるんじゃないですか?
MITSUAKI
アハハハハ! もうそっちでいこうかな(笑)。
v(笑)。楽曲はどういうふうに作っていったのですか?
KYOHEI
サウンドプロデューサーの北浦正尚さんと一緒に曲から作っていって、とにかくサビをキャッチーに聴かせるために、Aメロをシンプルに、歌を軽快に、ラップっぽくというイメージで作っていきましたね。
そうしてできた曲に乗せた歌詞が、別れに直面しての感謝の気持ちに着地したのはどういう経緯で?
KYOHEI
大きいテーマとして今一番僕らが言えることは、ファンの方や周りのスタッフだったり、仲間だったり、家族に対する“ありがとう”の気持ちだなと思って。で、リリースになる5月は少し物憂げになる時期というか…新しい生活が始まって、地元のことを思い出したりとか、そんな時にも今まで関わってた人に“ありがとう”という気持ちはつながるなと思って書いていきました。だから、この歌詞は自分たちの等身大なものというか。今まさに思ってること、経験したことを素直に書いたまっすぐな歌ですね。
MITSUAKI
心から“ありがとう”って思える時期っていつだろうかってふたりで話してて、それは大切な人と別れた時に初めて分かることだよねと。自分にとっても、KYOHEIにとっても、お世話になった方たちの顔を思い浮かべながら書いていきました。
恋愛の歌に捉える必要はないということですね。
KYOHEI
そうですね。恋とか、友達とかを限定したくない。多分、恋愛体質な人は恋愛の歌にも取れるだろうけど…
僕は恋愛体質だったと。ちょっと恥ずかしい(照笑)。
KYOHEI
恋愛体質だったんですね! でも聴き手によって、これは恋の歌とか友達との別れの歌に取れますからね。
「Rain」はMITSUAKIさんの歌詞ですが、ダイレクトに失恋した時の心の叫びを表していますよね。
MITSUAKI
歌詞を書いた頃がちょうど雨の時期だったんですよね(笑)。“消えないで”とか“行かないで”とか男らしくない言葉ですけど、その時はほんとにスッと出てきたんですよ(照笑)。
そして、「Love me」はこれまでと歌い方も歌詞も直情的で全然違いますよね。
KYOHEI
ほんとにおまえらの曲か!?ぐらいにね。
MITSUAKI
歌っててすごく気持ちいいんですよ。ライヴでは1曲目でやったりするんですけど、この曲でスイッチが入りますからね。こういうハードな部分もあるということですね。