【大原櫻子】真夏をさわやかに彩る最
新シングル完成

さわやかなサマーチューンに仕上がったタイトル曲はもちろん、カップリングも聴きどころが満載の3rdシングル「真夏の太陽」。豊かな表情を浮かべる歌声が心地良い、多彩な魅力が煌めいている今作について語ってもらった。
取材:田中 大

「真夏の太陽」、いい曲です。

ありがとうございます。夏の曲は初めてです。さわやかであると同時にパンチのある仕上がりになりました。夏が楽しみになる曲でもあるので、今年だけでなく来年以降も夏ソングとしてみなさんに楽しんでいただけたら嬉しいです。

歌詞の主人公は少年ですね。こういう少年的なものと大原さんの歌声は、すごく合うと思います。

私、いただく曲の歌詞の一人称が“僕”のことが結構多いんです。性格がサバサバしていて男らしいっていうのもあるんでしょうけど(笑)。普段の生活がテキパキしているのが歌にも出ているんだと思います。

歌詞の少年は、デートが楽しみすぎて早起きしちゃったみたいですけど、何かが楽しみで寝られないとかあります?

あります。高校2年生くらいの時に友達とディズニーシーに行くのが楽しみすぎて寝られなくて、徹夜で行ったことがあります(笑)。“何しよう?”っていう妄想が膨らみすぎてアドレナリンが出ちゃうんです。

大原さんにとって夏と言えば、やはり水泳部の練習の思い出が大きい?

そうですね。夏休みに入っても毎日が部活でしたから。夏練っていう泊りがけの練習の時は、1日10キロ泳いでいました。1日中水の中にいましたから、プールから上がると体が重たくて。でも、泳ぐのは好きでしたね。部活がお休みの日も泳ぎに行っちゃっていましたから(笑)。

(笑)。では、『めざましどようび』のテーマソング、「Glorious morning」のお話に移りましょう。

朝って、なんとなく怠かったり、エンジンがかかるまでに時間の必要な人が多いと思うんです。そういう気持ちに自然に寄り添って、明るくなれる曲になっていたらいいなと思っています。コーラスにもこだわっています。さわやかさとか開放感を表現したかったので。

ミュージックビデオも素敵でした。「Glorious morning」と「真夏の太陽」の映像、つながりがあるんですね。

はい。監督さんが提案してくださって。MVがつながってるってあんまりないじゃないですか。すごく楽しい撮影でした。

トーストをくわえて慌てて家を出るところがいいです。

少女漫画みたいな、一度はやってみたくなるシーンですよね(笑)。撮影は千葉だったんですけど、天気が良くて。撮影の前日にタクシーの運転手さんが“雨が降りそうですね”っておっしゃっていたんですけど。

晴れ女でしたっけ?

えーと…ロケになると雨が降ります(笑)。ただ、ライヴになると晴れになります。

つまり、音楽活動限定の晴れ女?

そうなんですよ。でも、お芝居のお仕事の時は、なんか雨が降るんですよね。“大原櫻子雨女説”が流れています(笑)。

(笑)。この曲や「真夏の太陽」を聴いて改めて思ったのですが、ところどころで発揮されるファルセットは、大原さんの歌の魅力的なポイントですね。

自分ではあんまり意識していないところなんです。微妙なラインに関しては“ここは裏声と地声のどっちがいいでしょうか?”ってプロデューサーの亀田誠治さんに相談するんですけど、そういう部分以外は私の声帯の赴くままに出して、自然とこうなっています。

なるほど。そして、もうひとつのカップリング曲が、CMソングになっている「My Way」ですね。

これは力強い曲です。夢に向かって頑張っている人に向けての応援になれば嬉しいです。

おまじない風の《キニシナイ・ナイ・ナイ》の部分が印象的です。ライヴでお客さんと一緒に歌ったり、振り付けとかできるのでは?

そうかもしれないですね。振り付けを考えるのって好きなんですよ。

先日のツアーでは、「のり巻きおにぎり」に振り付けがありましたが。

あれも自分で考えて付けました(笑)。いろいろ考えて踊るのって、すごく楽しいです。

ライヴと言えば、今回のシングルと同じ日にライヴDVD&Blu-rayも出るんですね。

はい。これを観て、今後ライヴに来ていただけたら嬉しいです。

先日のツアーはどんな体験でしたか?

一瞬一瞬が本当に新鮮でした。お客さんとのコミュニケーションのひとつひとつも幸せでしたし。“みんなで楽しもうよ!”っていう空気になれたのが、すごく嬉しかったです。

アンコールで披露した「ちっぽけな愛のうた」では、ピアノを演奏しましたね。

ツアーが決まってから、“ピアノをどこかでやりたいなぁ”って思っていたんです。ピアノはもともと習っていたんですけど、ライヴのために練習しました。私はだいたい夜の1時くらいに寝るんですけど、お布団に入って目をつぶっても頭の中にピアノが流れて起きちゃって(笑)。ヘッドフォンをして音が外に漏れないようにして、練習をしていました。またライヴで弾きたいですね。

ライヴに関しては、秋にまたツアーがありますが。

楽しみにしています。空気感も含めてライヴでしか出せないものってありますから。何をするのかを決めていても、実際にステージに出てから生まれるものもあるんですよね。

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大原櫻子

オオハラサクラコ:2013年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。16年に2ndアルバム『V(ビバ)』をリリースし、全18公演の全国ツアーを開催し、ツアーファイナルは自身初となる日本武道館公演(2デイズ)を成功させた。

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