【ЯeaL】どの曲が心に刺さるかは、
その人の感情次第
L→R Fumiha(Ba&Cho)、Aika(Dr&Cho)、Ryoko(Vo&Gu)、Yurika(Gu&Cho)
最新シングル「カゲロウ」が人気テレビアニメ『銀魂.』のオープニングテーマに選ばれたことにより、一気に注目を集めたЯeaL。初のフルアルバム『19.』が完成したとのことで、バンドを代表してRyoko(Vo&Gu)に内容を語ってもらった。
SECL- 2157
最新アルバムがついに完成しましたね。聴かせていただきましたが、現段階での最高傑作と言えるのではないでしょうか?
作品が出来上がってメンバーで聴いた時、とんこつラーメンを食べたあとにカレーとからあげ食べたみたいにボリューミーやって言ってたんですよ(笑)。だから、聴いた人からしんどいって言われないかなぁって不安やったんです。
むしろ、11曲が一気に聴けましたよ。
ほんまですか、やったぁ! このアルバムはЯeaLという物語の第1章の終わりであって始まりだと思っているし、私たちにとっても10代最後に出す作品になるので、“19.”(ナインティーン ピリオド)というタイトルを付けたんですね。ЯeaLの全てが詰まっているし、この作品を持っていろいろなところに行けるんだよっていう一枚になったと思います。
そのオープニングを飾るのは「カゲロウ」ですね。
この曲は『銀魂.』のオープニングテーマを担当させていただいたこともあり、ЯeaLをたくさんの人に知ってもらうきっかけになりました。今の自分たちの代表曲としてアルバムの1曲目に持ってきたんですけど、ライヴで演奏する時にみんながキラキラとした顔で聴いてくれるのが嬉しいですね。
「ゆらりゆらりゆら」はサビが印象的な曲でした。
この曲では自分が思い描いていたイメージを細かく音に表現できたと思っているんです。歌詞にもこだわって、どういう言葉が一番伝わりやすいかを考えつつ、自分の中にある捻くれた部分や、どうにもならない想いを書いていきました。だからこそ、綺麗事だけにはしたくなかったし、全てを好きでいてほしいっていう感じになっているんですよね。
「ナンセンス」と「仮面ミーハー女子」はライヴの絵が浮かびましたよ。
アルバムに収録する曲を全部並べた時に、もっとトリッキーな曲が欲しいなぁと思って「ナンセンス」を書き下したんです。トリッキーというだけあって、Aメロ、Bメロ、サビと全部のキーが違うんですよ。AメロとBメロでは“大丈夫だよ!”って背中を押しながらも、サビはすごくポップで“みんなで騒ごう!”っていう感じになっているので、これをライヴで演奏できたらすごくテンションが上がるなぁって思います。2ndシングルの「仮面ミーハー女子」はライヴでの鉄板曲となっているんですけど、みんなでわちゃわちゃするのに打って付けの曲だなと改めて感じました。
「H.O.L」と「カタリナ」はЯeaLの大人っぽさが出ていませんか?
でも、どちらも高校生の頃に書いた曲なんですよ。テーマとしては恋愛を歌っているんですけど、「H.O.L」が危険な恋だとしたら、「カタリナ」は恋愛における漠然としない負の感情が出ていますね。あと、制服を脱ぎ捨てた今だからこそ説得力が増した部分というのもあって。曲と自分たちがマッチしたことによって、ちゃんと届けられる曲になったと感じています。
「チョコレートコスモス」は素敵なバラード曲ですね。
歌っているとラストのサビで泣きそうになるんですよ。ЯeaLは今までアッパーな曲で攻めているイメージがあったと思うんです。でも、これはすごく正統派のバラードなんですよね。作ったのは高1の終わりなんですけど、これも前の2曲同様、歌詞を変えていなくて。今になってようやく、この曲をしっかりと歌えるようになったと思います。
そして、「エゴサーチ症候群」と「秒速エモーション」がアルバムの後半に勢いよくつなげていくという。
まさに「エゴサーチ症候群」はSNSのことを歌っているんですけど、この曲がみんなから好評だったので、もっと掘り下げて書いてみようと思ってできたのが「仮面ミーハー女子」なんですよね。「秒速エモーション」もキタ!感がありますよね。で、この曲が終わって、「それを恋と呼ぶのなら」でのキラキラ感が自分としてもたまらなくて。ただ、私はこれまでに“好きだよ”という直接的な表現を曲で書いてこなかったので、「それを恋と呼ぶのなら」の仮歌を聴いた時は体中がゾワゾワしました(笑)。自分のかわいらしい面を見られるというのは、ラブレターを他人に盗み見されたみたいな恥ずかしさがあるというか…でも、1曲ごとに歌詞では違う面が出ているので、読んでいると私の人となりが出ているんじゃないかなと思います。
だからこそ、決意を持って書いた「スタートライン」がアルバムのラストを締め括ったことにグッときました。
友情や恋愛、そして自分自身のことをたくさん歌ってきた中で、これだけはバンドのことを歌っているんですよ。もともとは去年の大阪城野外音楽堂でのワンマンライヴに向けて書いた曲だったんですけど、実はライヴではあんまりやってなかったんです。でも、デビューしてからいろんな人の温かさに触れたことで、また新たにここから歩いていこう!と決意できた…やっと曲に自分たちが追い付けたかなと思うから、アルバムの最後に「スタートライン」があることに意味があるんじゃないかなって。全ての曲を通して聴いてもらったあとに、ここから始まっていく!というところでも、新しい物語へ向けての締めの一曲になっています。
良い作品になりましたね。
綺麗事もなければ嘘もない…苦しいところも泥臭いところも、全てが詰まっていると思うので、どの曲が心に刺さるかはその人のその時の感情次第だなぁって。でも、どの状況の時でも“ЯeaLの曲を聴こう”って思えるようなアルバムになりました。
発売後にはワンマンツアーも控えていますが。
メンバー全員が10代のうちに行なう最後のツアーなんです。ЯeaLが今までに出した曲をふんだんに盛り込んでいこうと考えているので、これまでの集大成でもあって新たな始まりでもあるツアーになるんじゃないかなって思います。
アーティスト
おすすめ記事
-
『OKMusic』サービス終了のお知らせ
2024.02.20 11:30
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.89】公開
2024.02.20 10:00
-
今年でデビュー50周年の THE ALFEEが開催する、 春の全国ツアー神奈川公演の チケット販売がいよいよ開始!
2024.02.13 18:00
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.88】公開
2024.01.20 10:00
-
宇多田ヒカル、 初のベストアルバム 『SCIENCE FICTION』発売決定& 全国ツアーの詳細を発表
2024.01.15 11:00
人気
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第1回 『自己紹介を。』 -
2014.12.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第5回 『新年度を。』 -
2015.04.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第16回 『巡り合いを。』 -
2016.03.20 00:00
-
Sexy Zone、Kis-My-Ft2 、A.B.C-Zらが興奮&暴走!?『BAD BOYS J』男祭りロングレポ
2013.10.25 17:30
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第2回 『忘れられていることを。』 -
2015.01.20 00:00