3.1 フィリップ リム 2016年秋冬メン
ズコレクション - 浮世絵をイメージ
し陽気さを添えて

今シーズンは、考え方、選ぶもの、挑戦する姿勢、そういった人を形成する要素にラグジュアリーさを求める一人の男性を主役にたてた。コレクションは、彼のクローゼットを覗き見たかのような多様性のあるものに仕上がっていて、ミリタリー、ロック、ストリートと様々なテイストが共存している。

特にアウター類は充実。そして、どれもレイヤリングを楽しめるようにアップデートされている。例えば、モーターサイクルジャケットは、コットンポプリン素材を用いて、シャツのように軽量でシーズンレスなアイテムへと昇華。ライダースジャケットも、パジャマパンツと同様のファブリックで仕立てられ、インナーとしての新しい役割を見出している。

着こなしも枠にとらわれず自由に。スーツの上からガウンを羽織り、ライダースジャケットの上からスタジャンを重ねる。ベースボールキャップでカジュアルダウンさせたかと思えば、レザーシューズできゅっと足元を引き締めたりと、小物遊びも斬新だ。

さらに、コレクションにユーモアを与えているのは、日本の浮世絵からインスピレーションを得たモチーフ。サングラスをかけて現代風にアレンジされた女性がTシャツから顔をのぞかせ、またデフォルメされた裸婦となってジャケットのバックスタイルを飾っている。一方で、レオパード模様も刺激的な存在に。リバーシブルスタジャンやパーカーに投影され、陽気さを届けている。

アーティスト