音楽評論家、中村とうよう氏が死亡

音楽雑誌「ニューミュージック・マガジン」(現・ミュージック・マガジン)の元編集長で、音楽評論家の中村とうよう氏が21日、東京都立川市の自宅マンション敷地内で死亡した。79歳だった。警視庁立川署は、中村氏が8階の自室から飛び降り自殺を図ったとみて調べている。
50年代にカリプソやラテン、ジャズなどを紹介記事で評論家としての活動を開始。1969年、現在の「ミュージック・マガジン」の前身となる雑誌「ミューミュージック・マガジン」を創刊、1989年まで編集長を務めた。

日本における音楽評論家の草分け的存在として知られ、フォーク、ロック、ブルースなど幅広い音楽を取り上げ、いち早くワールドミュージックを日本に紹介。幅広い音楽知識に裏付けされた批評、著書を数多く発表した。
また70年代にはブルースフェスを企画するなど、黎明期の日本のブルース・ブームに寄与している。

昨年末会長職を務めていた株式会社ミュージック・マガジンを辞任、2008年より武蔵野美術大で客員研究員を務めていた。

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