The Chuck Barnes Band

オースチンといえばオルタナ・カントリーという公式が成り立つ昨今……。そんな街に住むチャック・バーンズは、オルタナのオの字も感じさせない王道カントリーで、テキサス頑固親父の意地をみせる。王道といっても最近流行っているポップスに魂を売ったようなサウンドではなく、ウェイロン・ジェニングスやマール・ハガードといったアウトローの系譜を継ぐもので、テックス・メックスなども巧みに取り込む。しかし、その魅力は何といっても歌に尽きる。不器用で真っ直ぐにしか生きられないバーンズ（←想像）の哀愁漂う歌唱に、目頭が熱くならない奴は男じゃない！