Stereo70

けだるい女性ヴォーカルと、懐古70's的サウンドがお洒落なStereo70。ファンク／アシッド・ファンなら必聴アーティストである。メロディアスかつ湿ったベース／変幻自在のギター・カッティング／シンプルながらもドラマティックな展開のドラム、この３ピースから生まれるグルーヴは極上だ。また、そこに乗っかるエロティシズム満載のヴォイスと、この手の常套手段であるフルートやテナー・サックスのソロも秀逸で、つい感嘆の息をもらしてしまう。そして、これら全体の音色／音圧をコンプによって化粧させ、ノイズ多めの21世紀型サウンドへと昇華させているのだ。——今宵もクラブを徘徊する若者の心とアタマを揺さぶっているに違いない。