Simon Webbe

01年５月にデビューし一世を風靡したロンドン出身の男性ヴォーカル・グループ、BLUEで活躍しているサイモン・ウェッブが、05年にソロ・デビューを果たした。幼少時代に教会でゴスペルを歌い、そこでハーモニーを学んだと言う事もあり、彼のソング・ライティング・センスは抜群。それは、名曲「ワン・ラブ」、「オール・ライズ」の作者であることからも納得できる。そんな彼のソロ・デビューはまさに“待望”と言ってよいだろう。ビル・ウィザーズやボブ・マーリーをフェイバリット・アーティストに挙げる彼だけに、ソロ活動における自らの音楽スタイルを「ソウルフルなヴォーカルとアーバン・ビート、それにアコースティック・ギターのミクスチャーだ」と評し「アーバン・ソウル」と名付け、ブルーとは違ったよりアーティスティックでパーソナルな方向性を目指したものになっている。また、俳優として活動の場を広げ２本の映画に出演も果たし、さらには、モデルエージェンシーとアーティスト育成を目指したプロダクション会社の経営と彼の活動は留まる所を知らない。ブルーとしての活動同様、彼の今後の活躍はファンのみならず目が離せないだろう。８歳の頃からエンターテイナーとしての成功を断言していたという彼。まさに夢を現実に変えた強い意志と行動力、そしてマルチな才能の持ち主である事と、一方で、「僕がやることすべては娘のため」と語る優しい一面を見せる所が彼の最大の魅力と言える。