N★E★R★D

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    N★E★R★Dエヌ・イー・アール・ディー

    ジェイ・Z、ミスティカルといったヒップホップ・アーティストに限らず、ケリスやベイビーフェイスなどR&Bシンガーの楽曲までも手掛ける売れっ子プロデュース・チーム、ザ・ネプチューンズ。そんな彼らが、男性ラッパーを招き、N.E.R.D.なるユニットを始動させた。
    ザ・ネプチューンズ特有の良い意味でヘンテコな作風は、デビュー・アルバム『イン・サーチ・オブ...』(01年)でも爆発。けしてウマくはないが味のあるファレルのファルセット・ヴォーカルとシェイの粘着感の強いラップはメリハリが効き、とってもファニーなシンフォニーを描く。そこへ、変幻自在にシーケンスされた金属的な質感のビートが奇妙に融合し、従来のヒップホップ/R&Bとは一線を画すフューチャー・ファンク的なナンバーを聴かせるのだ。
    その1stアルバムに関してちょっとした逸話がある。このアルバムをリリースしたあと、急に生バンドの良さに気づいたらしいファレルと相方のチャドは『イン・サーチ・オブ...』を店頭から回収、トラックを全編スパイモブというファンク・ロック・バンドの演奏に変更したのである。このことからも彼らの”音へのこだわり”が手に取るように分かるというものだ。
    その後の04年、N.E.R.D.は2nd『フライ・オア・ダイ』をリリース。エポック・メイキングを求めてさまよう”音の追求者”たちの、サウンド・アドヴェンチャーが終わることはない。N.E.R.D.、つまりネプチューンズは革新的な音作りを信念としているのだ。

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