チャン・チェンインタビュー「特別」な『MR.LONG/ミスター・ロン』の撮影から八極拳との関わりまで……アジア屈指の実力派が語る
台湾の俳優チャン・チェンは、エドワード・ヤン監督の『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』でデビューして以来、アジアのさまざまな名匠・巨匠たちと作品をともにしてきた。ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』『2046』、アン・リー監督の『グリーン・デスティニー』、ホウ・シャオシェン監督の『百年恋歌』『黒衣の刺客』、ジョン・ウー監督の『レッドクリフ』、ツイ・ハーク監督の『MISSING ミッシング』と、出演作はジャンルも規模もさまざま。そして、25年のキャリアをへて、今や映画製作者・観客どちらにも認められる実力派としてアジアに名をとどろかせている。そんな彼が主演する最新作が、12月16日から公開中の『MR.LONG/ミスター・ロン』である。チャン・チェン演じる殺し屋・ロンは、言葉少なで料理とナイフを得意とする殺し屋。日本でターゲットを仕留め損ねたロンは、小さな村に流れ着き、わけありの母子やおせっかいな住民と交流。徐々に変化していく。かねてからファンであったというSABU監督のもとで日本ロケに挑んだチャン・チェンは、何を思い異色の役柄を演じたのか。ことの始まりから、撮影エピソード、現在も鍛錬を続けているという八極拳との関わりまで、インタビューで語ってもらった。