【ライブレポート】若菜、思いを伝えたいという純粋な強い気持ちと愛に満ちたパフォーマンスの初ワンマン
9月28日。2ndシングル「月-TUKI-」のリリース日でもあるこの日、代官山UNITで若菜初となるワンマンライブが開催された。ステージに現れた彼女は実に堂々としていて、むしろこの瞬間を迎えられた喜びに包まれているような印象だ。1曲めは、記念すべきデビューシングル「柳火」。ギター1本、青い光に包まれながら歌い出したその声に全てのオーディエンスが一瞬で引き込まれた。夏の夜に感じるどこか儚く寂しげな空気感をつぶやくように歌うボーカルで表現する若菜。バンドインしてからは少しだけ強い気持ちで歩き出すようなポジティブさを匂わせ、開放感のあるメロディーで展開するサビでは待ちきれなかったような笑顔もこぼれた。転調しさらに伸びやかになる歌声。ステージで呼吸するように歌う彼女を見ていると、これはきっと自分の気持ちに正直になった彼女が、一番見てほしかった姿なんだろうなという思いに駆られた。
「こんばんは!初めまして、若菜です」
少しだけ照れ臭そうな表情でそう挨拶をすると、「こんなにお客さんがいると思っていなくて、めちゃくちゃびっくりしているんですけど(笑)」と本音をポロリ。そして「緊張しているけど精一杯歌うのであたたかく見守ってください。最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」と元気よく言葉を続けた。