Camille Saint-Saens

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    Camille Saint-Saensカミーユ・サン・サーンス

    フランスの作曲家。当時フランスは劇場音楽が全盛であったが、彼はベートーヴェンに傾倒し、古典様式による純器楽作品を書いていた。さらにワーグナーにも影響を受け、ドイツ音楽に対抗してフランス音楽の地位を確立するために国民音楽協会を設立し、近代フランス音楽の基礎を築いた功労者とされている。新しい独自の道を開拓するというよりは、フランスで流行していたサロン音楽やオペラ、旅先で出会った民族的な旋法など、あらゆる要素を融合させながら既存の形式に乗っ取って音楽を描く作曲家であった。
    1835年生まれ。幼少より叔母にピアノを習い、3歳ですでにピアノ曲を作曲していた。10歳でピアニストとして正式にデビューし、その後パリ音楽院に入学して作曲とオルガンを学ぶ。パリのマドレーヌ教会のオルガニストを務め、名演奏家としても知られている。