久保田真吾&アミーゴセブン

80年代初頭、数々の個性的なアーティストが気を吐いているなか、とりわけ異彩を放っていたバンド、８1/2のヴォーカリストとしてデビューした久保田真吾が率いるオルタナティヴ・カントリー・バンド。久保田はDr．シンパチーノ・バンドやプライス、サニー久保田＆クリスタル・ヴァカンスといったバンド活動だけでなく、ソロ活動や俳優（手塚真監督の映画『星くず兄弟の伝説』で主演）もフットワーク軽くこなしている。ex.東京ブラボーのブラボー小松、ex.ヒカシューの泉水敏郎という強力な布陣で結成したマッスル・ビートでは、メジャー・デビューを果たし２枚のアルバムを発表したが解散。その後、数年間の沈黙を経てex.スクリーンの宮崎裕二、ex.タイツの錦織幸也とともに結成したのが、この久保田真吾＆アミーゴセブンである。メキシカン・テイストあふれる陽気なフォーク・サウンドに日本古来のドドンパの要素を融合したり、クラブ寄りのサウンドに挑戦したりと、縦横無尽なスタイルを誇っている。この辺りに幾多のサウンドを消化してきたキャリアの裏づけが感じられる。そして、アルバム『VIVA!!』を発表後はジャンゴ88に発展していった。また、久保田は変態キーボード奏者・上野耕路とともに、捏造と贋作というユニットとしても活躍している。