ムックが自身の海外でのライヴ体験を反映させて、バンドアンサンブルを押し出したアルバム『球体』
ここ2週ほど、結成20周年、すなわち1997年に結成されたバンドの名盤を紹介してきたが、今回はムックを取り上げる。歌謡曲やフォークへのリスペクトを感じさせるメロディーを激しいロックサウンドと融合。さらにはダンスミュージック、民族音楽、電子音楽と、様々なジャンルも取り込んで独自の音楽性を確立し、海外でも評価の高い4人組である。タイミングよく彼らの全国ツアーの初日を拝見することもできたので、そのミニライヴレポート付きで、傑作『球体』を解説してみた。