Johannes Brahms

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    Johannes Brahmsヨハネス・ブラームス

    J.S.バッハ、ベートーヴェンと並び「ドイツの三大B」と称される、19世紀ドイツ音楽最大の作曲家の一人。作風はシューマンの影響から出発しているが、ロマン派の時代にありながらも強くベートーヴェンを意識し、純音楽の伝統に固執している。
    軽音楽的な楽団のコントラバス奏者であった父に音楽の手ほどきを受け、10歳の時に早くもピアニストとしてデビューした。作曲も10歳頃から行っていたが、完全主義者で未熟な物が世に出ることを嫌ったブラームス本人によって、後にそれらは破棄されてしまう。
    若い頃はピアニストとして活躍していたが、シューマンと親交をもつようになり、同じ「保守派」として将来を嘱望される。ベルリオーズやリストが率いた「進歩派」の標題音楽と相対して、絶対音楽を支持——その理念に基づき数々の傑作を生み出した。初期にはピアノ曲/室内楽曲などを中心に書いていたが、後期は交響曲、協奏曲などの大曲が多い。中でも交響曲第1番は、ベートーヴェンに匹敵するものが書けるまで交響曲は世に出さない——と10年の歳月をかけた傑作で、構想の雄大さからも、「ベートーヴェンの第10交響曲」と言われている。

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