DiANが結ぶアジアン・ミュージックカルチャー。日中のアートをミックスする新星に迫る
新しいカルチャーの火種が生まれようとしている。バンド名は「DiAN」、パックマンの40周年楽曲への参加や、ロンドンエレクトリシティとのコラボで話題を集めるクリエイターズ・ユニットだ。メンバーはアート・ディレクションとボーカルを務める北京出身の静電場朔(セイデンバ・サク)、サウンド・プロデューサーのA-bee(アービー)、コンポーザーのimmi(イミー)の3人である。バンドのアイコンを担う静電場朔は、これまでアメリカ、 ヨーロッパ、中東、アフリカを渡り歩いてきた経歴の持ち主で、現在都内を中心に活動する彼女のリリックには、中国語、日本語、英語が混在している。オリエンタルな感性を残しつつ、古今東西の音楽から影響を受けるその創作には、文化の交流点になるような可能性が感じられるだろう。80年代のエッセンスを取り入れた新曲、「Lucky Rain」と「Moonbow Disco」のリリースを機に、DiANに初のインタビューを試みた。3人のルーツをまとめたプレイリストと、ここ数年中国で聴かれている楽曲をリストアップしたふたつのプレイリストから、彼女らのバックグラウンドと、DiANの活動ビジョンに迫っている。