Fat Joe

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    Fat Joeファット・ジョー

    サウス・ブロンクス、D.I.T.C.、テラー・スクワッド、そして全世界のラテン系人種を代表するファット・ジョーは90年代初頭からマイク片手に派手な活躍を続けている。プエルトリコ系のラッパーとして初めて本格的な成功を掴んだジョーは、93年にシングル「フロウ・ジョー」でデビューする。その直後、アルバム『リプレゼント』を発表、ロード・フィネスやビートナッツ、ダイヤモンド・D、ショウビズなどの手による最高のサウンド・プロダクションに乗せ、ハングリーな若手ラッパーの気合いの入ったストリート・ストーリーをライムした。95年には名作『ジェラス・ワンズ・エンヴィ』を発表。ジョーはライムにさらに磨きをかけ、DJプレミアの手腕も手伝ってか、収録曲はこれまで以上にタイトな仕上がりを見せた。さらにこのアルバムでは、ジョーが目をかけていた激しい炎のようなライムを吐くビッグ・パニッシャー(故人)が初めてその顔を見せた。また、ファット・ジョーはラップ界における成功を遂げた他、ラップ畑以外の事業にも手を伸ばしその青年実業家っぷりを発揮した。自らのファッション・ブランド=FJ 560ではヴィジュアル・アーツの分野でも活躍している。彼はかつて本格的なグラフィック・アーティストだったこともあるのだ。99年には3rdアルバム、続いてビッグ・パニッシャーらとともに結成したクルー、テラー・スクワッド名義作を99年に、4thソロ作を01年に、5thソロ作を02年に、テラー・スクワッドの2ndを04年にと、次々に濃密なアルバムを発表している。
    05年初頭には50セントからディスを受けるという残念なニュースもあったが、彼ほど着実かつ順調にキャリアを築き、磐石で安定した人気を獲得しているラップ・アーティストも僅少だろう。

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