通勤・通学中に読みたい本のおすすめ
3選

「ボッコちゃん」星新一(新潮社)

通勤・通学中の時間は、意外と長いもの。長い人では片道二時間なんてこともあるのではないでしょうか。でも、読書にぴったりな時間とも言えます。今回は電車やバスの中で読むのに、おすすめの本をご紹介したいと思います。

『ボッコちゃん』星新一

日本SF界のパイオニアである星新一のショートショート集。表題作品をはじめとして、「おーい でてこーい」「月の光」「不眠症」「鏡」「マネー・エイジ」「よごれている本」など、スマートなユーモアと驚きの発想に彩られた、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編です。

古い作品でありながら時代を感じさせない気配りがなされており、ユニークな発想で描かれた、意外なオチで最後まで楽しめる作品になっております。この機会にぜひ、作品に触れてみてはいかがでしょうか。

『4ページミステリー 60の奇妙な事件』蒼井上鷹

「こんなにしっかりしたアイディアを原稿用紙五枚ぽっちにしちゃうなんてもったいない」と、小説家や評論家、また読者から言われている『小説推理』の名物連載「2000字ミステリー」。5年も続く連載をぎゅっと詰め込んだ1冊となっており、ぜひともこの面白さをあなたにも体験してもらいたいです。

どの作品もオール4ページで構成されており、その数全部で60本。冒頭の掲載されている「最後のメッセージ」という作品は本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジーにも収録されたまさに傑作です。ミステリーのショートショートで、1話が4ページという未体験の領域で驚きのオチやどんでん返しがあなたを待っています。ぜひ、退屈な通勤・通学のお供にどうぞ!

『O・ヘンリ短編集』O・ヘンリ

絶妙なプロットと意外な結末、そして庶民の哀愁とユーモアを描く中に、ほのぼのと感じられる温かな人間の心――O・ヘンリの魅力はまさにそこにある。「アメリカの短編小説をヒューマナイズした」と評される彼の作品のうち、短編小説の傑作と讃えられる名品「警官と賛美歌」、「多忙な仲買人のロマンス」、もっともユーモラスな作品「赤い首長の身代金」などの16編を収める。

短編でありながら、ヒューマニズムあふれる作品になっております。星新一が日本のショートショートの名手なら、アメリカの名手はO・ヘンリではないでしょうか。短い中に展開される人間ドラマに、心地よく読むことができます。オススメの作品です。
通学・通勤の電車やバスの時間の中で、読める本をご紹介いたしました。いずれも短編ですので、それほどの長くないあなたも安心してよめます。また、一遍一遍が短いので、目的の駅が近づいて「もう少し読みたいのに……!」と悶々とすることがなく安心です。

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