ビョーク、最新アルバム『ヴァルニキ
ュラ』国内盤が4月1日発売決定

ビョーク  2015 Inez and Vinoodh. Image courtesy of Wellhart/One Little Indian

今年1月に全世界のiTunesでニューアルバム『ヴァルニキュラ』をリリースしたビョーク。前作『バイオフィリア』以来、4年振り8作目となる本アルバムの、日本国内盤が4月1日に発売されることが決定した。
パッケージの初回限定特典として、4パネルの紙ジャケットと特殊スリーヴケースがつくことが、そのスリーブケースの衝撃的絵柄と共に発表された。

アルバムの完成を発表してから間もなく、急遽デジタル先行で1月にリリースされた今作は、自らが“ハートブレイク・アルバム"と称しているように、愛する人との決別を生々しく描いた作品。ビョーク本人が長年連れ添ったパートナーとの別れを時系列順に辿っているという、これまでのビョークの作品には見られなかったリアルな題材が、非常に大きな話題になった。

サウンド面では、若き鬼才プロデューサーとして注目を集めているアルカ(カニエ・ウエスト、FKAツイッグス)やハクサン・クローク(UK出身の実験的アーティスト)と共同プロデュース&作詞作曲が行われ、ストリングスのアレンジメントも全編にわたってビョーク自らが担当。“ここ10年でベストな作品"(Stereogum)"勇敢であり、美しく、感動的なアルバム“(英NME)などと、メディアからも大絶賛されており、突然のリリースであったにもかかわらず、全世界26カ国のiTunesチャートで1位を獲得するなど、大きな注目を集めている。

そしてアルバムの発売に合わせ、3月8日から約3カ月間にわたり、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にて、これまでのソロキャリアを網羅した大回顧展が開催される。1993年にアルバム『デビュー』でソロキャリアをスタートさせてから20年強を、音楽のみならず映像、写真、衣装、楽器などで表現した、巨大なエキシビション。前作『バイオフィリア』で使われた名物楽器テスラコイルや、クリス・カニングハムが監督した「オール・イズ・フル・オブ・ラヴ」のMVに登場するロボット、そして第73回アカデミー賞でビョークが着たかの有名なスワンドレスなども展示される。

さらに回顧展では、『ヴァルニキュラ』に収録されている10分超の大曲「ブラック・レイク」の映像インスタレーションも設置される。アイスランドで3日間かけて撮影されたというこの映像の全編は、この回顧展でプレミアされる。ビデオのトレイラー映像がYouTubeに公開中なので、ぜひご覧いただきたい。

今週末3月7日からは、カーネギーホール公演を皮切りに、ニューヨークで公演が幾つか決定しており、更には6月にニューヨークで開催される『ガバナーズ・ボール・フェスティバル』のヘッドライナーを含むフェス出演も既に幾つか発表されているビョーク。今後の動向から目が離せない。

(C)2015 Inez and Vinoodh. Image courtesy of Wellhart/One Little Indian

「ブラック・レイク」トレイラー映像

アルバム『ヴァルニキュラ』

2015年4月1日発売
¥2,400+税
※初回限定仕様特典:豪華紙ジャケット/特殊スリーヴケース付き
<収録曲>
1. ストーンミルカー
2. ライオンソング
3. ヒストリー・オブ・タッチズ
4. ブラック・レイク
5. ファミリー
6. ノットゲット
7. アトム・ダンス
8. マウス・マントラ
9. クイックサンド

ニューヨーク近代美術館回顧展情報

3月8日~6月7日 ニューヨーク近代美術館(MoMA)
サイトURL: http://www.moma.org/visit/calendar/exhibitions/1501

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