BLANKEY JET CITYの『C.B.Jim』は
ロックファンのバイブル的アルバム!
『C.B.Jim』/BLANKEY JET CITY
ロックファンのみならず、多くのアーティストにも衝撃を与えたBLANKEY JET CITY。「日本の3ピースバンドで、一番カッコ良いと思うバンドは?」と問われたら、最初に彼らの名前を挙げるだろう。浅井健一(Vo& Gu)、照井利幸(Ba)、中村達也(Dr)の完璧なトライアングルーー。3人がフロントを張っているからこそ生まれる一触即発のスリリングな演奏は、類を見ないもので、楽曲、ビジュアル、全てが1本の線でつながる美学があるBLANKEY JET CITYは、聴く人のライフスタイルや考え方にまで影響を及ぼす憧れの存在だった。そんなバンドだからして、どのアルバムから聴いても彼らのすごさは伝わると思うが、後世まで語り継がれるべき名曲「悪いひとたち」やライヴで圧倒的人気を誇っていた「PUNKY BAD HIP」「D.I.J.のピストル」が収録されている3rdアルバム『C.B.Jim』はやはり、はずせない名盤だと思う。
胸を焦がす衝動性とロマンティシズムを兼ね備えた完璧な3ピースバンド
アルバム『C.B.Jim』
中盤には「ROBOT」や「ライラック」のような解散後の浅井健一、Sharbetsに通じるスローで情緒的な曲も収録され、再び、加速していき、ラストは1994年の初の日本武道館ライヴでオーケストラと共演したことでも知られる圧巻の「悪いひとたち」でズシンと締められるパンチの効いた構成のアルバム。「悪いひとたち」は普遍の名曲であり、特定の時代や国をイメージして書かれた曲なのかもしれないが、殺戮を繰り返す世界のことを思うと2015年の“今”にフォーカスしても刺さりまくってくる。そして、なぜ、浅井健一が架空の都市を頭の中に創り出したかについて思いを馳せる。ちなみに「3014丁目のDANCE HALLに足を向けろ」で浅井は《このままいったら 当然頭がおかしくなるだろう 何か楽しい事を考えなくちゃいけないんだ》と歌っている。
著者:山本弘子
アーティスト
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