POLYSICS『RUSH BALL 2023』ライブレ
ポートーー2000年代のイベント黎明期
を知る、黄色いツナギたちの断トツな
音圧
『RUSH BALL 2023』POLYSICS
登場SEにノリながら、自らを奮い立たせながら気合いを入れているお馴染み黄色いツナギ姿のハヤシヒロユキ(Gt.Vo.Syn.Pro)に目が行く。そんな何気ない姿からも並々ならぬ気合いを感じた。『RUSH BALL』には第2回目の2000年度から出場しているキャリアを持つが、その頃からエネルギーの放出量は全く何も変わらないし、てか、増しているんじゃないかとさえ思う。シーケンスや同期サウンドは使用しているものの、そんなの関係無しで、こんなに3人で鳴らせるのという圧倒的な出音の凄み……。音量規制の無い泉大津フェニックスだからこそ、より感じてしまう……。ボコーダーボイスや同期のシンセの音色もバッチリ決まり気持ち良く、とにかく聴いているだけで勝手に体が踊っている。
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特に「Let’ s ダバダバ」で<ダバダバ>と観客が一斉に口ずさみハンドクラップしている光景は、ただただアガるしかない。「シーラカンス イズ アンドロイド」から、まさしくスピードアップしての「Speed Up」でのハヤシによるギターカッティングには惚れ惚れしてしまう。ラストナンバー「Electric Surfin’ Go Go」はラストにも関わらず、まだまだブッ飛ばしてくる。ブチアガりまくりの明るく楽しく激しいエレクトリックなサーフロック。そして<こんな日は朝から止められず 月日重ねても揺れ動く Let’ s Go!!』というエモーショナル歌詞がメロディアスなサウンドに乗っかる部分には高揚するしかない。
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昔のATMCは入り口の闇テントみたいなところでやっていたと冗談交じりにハヤシは話していたが、20年強もタフにサバイブして唯一無二の音を鳴らし続けている。闇なんか全く関係なくて、独自のとんでもない光を照らしまくっているPOLYSICS。『RUSH BALL』25周年の記念すべき年に、改めて体感が出来たのは最高に幸せだった。
取材・文=鈴木淳史 撮影=田浦ボン
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『RUSH BALL 2023』POLYSICS
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(『RUSH BALL 2023』オフィシャルレポートの一覧はこちら)
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