大阪フィルと共にメンデルスゾーン・
チクルスに挑む、音楽監督 尾高忠明
に、あんなコトやこんなコトを聞いて
みた!
尾高忠明は大阪フィルの音楽監督に就任以来、1年毎にベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザークといった作曲家を採り上げ、昨年は個人ではなくフランス音楽全般をテーマにしたコンサートシリーズを企画してきた。
メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」や第4番「イタリア」は演奏会でプログラミングされる機会も多い曲だが、それ以外の3曲の交響曲は採り上げられる機会は少ない。このタイミングでメンデルスゾーンの作品に真っ向から取り組む意味を、尾高忠明に聞いてみた。
交響曲第5番「宗教改革」は今回初めて指揮します (c)飯島隆
交響曲第2番「讃歌」のソリスト 吉田浩之(テノール) (c)Kyota Miyazono
交響曲第2番「讃歌」のソリスト 隠岐彩夏(ソプラノ)
交響曲第2番「讃歌」のソリスト 盛田麻央(ソプラノ) (c)FUKAYA Yoshinobu
――とても興味深い話ですね。
ドイツの作曲家の多くはウィーンに行って成功するパターンが多いのですが、メンデルスゾーンはドイツにこだわり続け、ライプツィヒ音楽院を作り、自ら学院長に就任。ピアノ科と作曲科の教授にはシューマンを招聘しました。例えばオーストリアの作曲家シューベルトの交響曲を、カール・ベームの指揮で聴くとして、ベルリン・フィルとウィーン・フィルの演奏では全然違うのが面白いです。また、同じくオーストリア出身のブルックナーを朝比奈隆先生が指揮すると、ギュンター・ヴァントなどと同様にドイツっぽい演奏だと言われています。一方、私のブルックナーは、オーストリアっぽい演奏だと言われて来ました。
第1回目は、人気のヴァイオリン協奏曲を、世界で活躍するヴァイオリニストのアラベラ・美歩・シュタインバッハーさんを招いてお届けします。序曲「静かな海と楽しい航海」は、ゲーテの2編の詩を音楽で表現した作品です。ふたりの年齢は60歳違いでしたが、親しく交流し、互いに影響を与えあったといいますからすごいですよね。交響曲第1番は、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバーなどの影響を受けて作曲されたことがよく分かる作品。15歳の頃に作曲された若書きの作品ですが、他と比べても遜色ない作品です。
――今回のメンデルスゾーンシリーズの聴きどころを教えてください。
メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番のソリスト 務川慧悟 (c)Yuji Ueno
メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第2番のソリスト 河村尚子 (c)Marco Borggreve
ザ・シンフォニーホールで、皆様のご来場をお待ちしています (c)飯島隆
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