【Leetspeak monsters
インタビュー】
絶望に抗い、死の淵から目覚めよ!
モンスターたちによる
渾身の祈りをあなたに

L→R Yo'shmeer(Gu)、DieWolf(Dr)、D13(Vo&Rap)、Euskyss(Ba)

骸骨にして彼らの出身である墓場の街・グレイヴタウンの案内人であるD13(Vo&Rap)を中心に、吸血鬼のEuskyss(Ba)、フランケンシュタインのYo'shmeer(Gu)、狼男のDieWolf(Dr)からなるモンスター4人組バンド・Leetspeak monsters。唯一無二の存在感を放つ彼らからニューシングル「Graveyard」届いた。新たな試みが満載の今作のことはもちろん、謎多き彼らの横顔について探ってみたい。

グレイヴタウンの音楽を
人間界で表現したい

まずはみなさんの出身であるグレイヴタウンについて教えてください。どんなところなんでしょうか?

Yo'shmeer

街中が『アダムス・ファミリー』みたいな、モンスターしかいない世界ですね。

D13

でも、街には音楽があふれていて、毎日がハロウィンパーティーみたいにみんなが楽しく暮らしているんですよ。モンスターなので見た目は怖いけど、中身はいい奴らばかりで。閉鎖された世界ではありますが、すごくハッピーなんです。

そうした世界で暮らしつつ、バンドを結成することになったのは?

D13

発端は僕ですね。グレイヴタウンの音楽を人間界で表現したいと思って、最初にEuskyssを誘ってバンドを始めました。

Euskyss

いきなり“お化け屋敷みたいなバンドをやりたい”って言われたんですよ。頭には“?”がたくさん浮かんだんですけど(笑)、いろいろ試行錯誤しながら曲を作って、今に至るという感じですね。

D13

バックグラウンドとして僕はヒップホップ、Euskyssはもともとブラックミュージックが好きだったので、お互いの音楽性を融合させつつ、グレイヴタウンらしい表現というものも探りつつ、ふたりでいろんな曲を作っていました。で、ワンワン(DieWolfの愛称)は知り合いのライヴで叩いているのを最初に観た時に“この子しかいない!”と思って、結構強引に誘ったんです。

DieWolf

恐ろしくて仕方なかったですよ。知らない番号から夜遅くにずっと電話がかかってくるから、怖くなって出たらドメ(D13の愛称)さんで(笑)。当時は面識がなかったんですけど、それで引きずり込まれました。最初のうちはサポートドラマーで、他のバンドのサポートもいろいろやっていたんですけど、1、2年ぐらい経った頃かな? このバンド一本に絞ったんですよね。特に踏ん切りがついた記憶もないんですけど、なんとなく自分のメインバンドになるんじゃないかなって感覚があったんだと思います。面白いバンドだし、本腰を入れて広めていきたい気持ちになったんじゃないかと。

Yo'shmeerさんは2017年に加入されたんですよね。

D13

はい。最初のギターは脱退してグレイヴタウンに帰ってしまったんです。“新しいギターをどうしよう?”って考えた時には、もう僕の頭にはYo'shmeerしかいなくて。彼も強引に誘ったんですけど、3回ほど断られ(笑)、4回目でやっと入ってもらったっていう。

Yo'shmeer

僕はもともとこのバンドのファンで人間だったんです。だから、“自分に務まるはずがない、無理!”とビビっちゃって、お断りしていました。でも、ドメさんの巧みな話術にまんまと嵌められたんでしょうね。雷に直撃されて、知らないうちにグレイヴタウンのヴィクター博士の手で人造人間にされていて。気づいたらギターを手に持ってメンバーと一緒にショーをしていました(笑)。

2017年に現在の事務所に所属するのと同時に、それまでのインディーズロックからビジュアル系シーンに活動の場を移されたそうですね。

Euskyss

はい。でも、単純に入ったのがビジュアル系の事務所だったので活動するフィールドもそちらに移動しただけで、バンドの本質や楽曲は全然変わっていないんですよ。当時交流のあったバンドとは未だに対バンしたりもするし。メインとなる土俵が変わっただけですね。ただ、お客さんの層は変わったと思います。とはいえ、最近になって昔のお客さんもワンマンに来てくれたりするので、幅が広がっているのかもしれませんね。

むしろビジュアル系シーンの中でもちょっと異質な存在感を放っていらっしゃるような気もします。

Euskyss

そうですね。僕ら、どこに行ってもいつも浮いてます(笑)。見た目がこんなんですし。

Yo'shmeer

逆に浮いているのが気持ち良い時もありますね。“これはリートしかできないだろうな”みたいな。

確かに他の追随を許さないというか、独自の佇まいですよね。

Yo'shmeer

ありがとうございます。そこは目指しているところなので。

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