【内田雄馬 インタビュー】
この曲が自分を認めて前に進む
きっかけになってくれたら嬉しい
内田雄馬
ニューシングル「SHAKE!SHAKE!SHAKE!」は自身が主人公のラムネ役で出演するTVアニメ『怪病医ラムネ』オープニングテーマで、派手なブラスが鳴り響き、ラップも聴かせる爽快な楽曲。カップリングには「Spin a Roulette」「Relax」を収録し、考え性の内田雄馬にとって思うところのある一枚となった。
僕は常識にとらわれ人間
だからこそ響く一枚
昨年2月発表のシングル「Over」のインタビューで“今年のテーマはシェイクです”とおっしゃっていたのですが、2021年第一弾シングルのタイトルが“SHAKE!SHAKE!SHAKE!”という。
またか!と(笑)。今回はTVアニメ『怪病医ラムネ』のオープニングテーマで、その作品性とテーマ的に通じるということからこの曲に決まったのですが、確かにそんなお話をしましたね。たまたまですが、僕が持っていた個人的なテーマとリンクした曲を作ることができて良かったです。
アニメ『怪病医ラムネ』はどんなお話なのですか?
僕が演じるラムネは“怪病”を治すお医者さんなのですが、怪病の原因は人間の心に起因しているんです。例えば自分が思っていることが言えなかったり、自分の心を押さえ込んで心とは反対のことをしてしまった時などに、怪異が取り憑いて事件が起きるんですね。それを解決するためには自分の心を見つめ直す必要があって、自分自身と向き合うことで怪病を治すことができる。だから、ラムネは“自分の心が響くほうに行ってもいいんだよ”と導いてあげながら、患者さんに自分の心とどう向き合うかを選択させてあげるんです。そういう心の在り方を楽曲として表現したいと思いました。
サウンド的にはブラスがド派手なノリの良い曲で。こういう曲は初めてだと思いますが、最初に聴いた時はどんな印象でしたか?
すごくポジティブな楽曲なので“音が気持ち良いな”と思いながら聴かせていただきました。もともとブラスを入れたいという想いがあったのですが、パーン!と抜けていく印象があって、そこは“心の解放”というメッセージにリンクするものを感じさせますね。すごくカッコ良いし、聴いたら思わず踊り出したくなると思います。
基本的にはアゲ系の曲ですよね。
はい。みんなの心をアゲていく曲です。みんなが明るい気持ちで前に進めるような曲になったらいいなと思いました。それが心の解放や、心を奮い立たせることに通じていくんじゃないかと思って、とにかく楽しんでもらえるようにと制作しました。
2021年の第一弾シングルになるので、その部分で勢いとか明るさを意識したところもありましたか?
そうですね。2021年1月からこれだけ楽しいパーティーチューンをお届けできるということで、きっと一年を通じて明るく楽しく過ごしてもらえるんじゃないかと思います。
歌詞からは“常識にとらわれずに柔軟な発想でいこう”といった気持ちが感じられました。歌詞について思うことはありますか?
こういうメッセージは日を追うごとに共感しますね。僕は“常識にとらわれ人間”なので(笑)。
常識にとらわれがちだと?
そうなんです。常識って国が違えば変わるものだし、それこそ人によっても変わるものなので答えがないのですが、それにもかかわらず、どうしてもとらわれてしまうことが多いですね。逆を言えば、その人その人に答えがあるものなので、人によって答えが違っていていいはずですし、それを他人と共有したり、混じり合っていくことがコミュニケーションだと思うんです。みんな同じじゃないからこそ誰かと一緒にいて楽しいし、そこで新しいものが生まれるから楽しいんだと思いますし。自分が間違っているんじゃないかと不安がるよりも、まずは自分の正直な気持ちを表に出していくことが、コミュニケーションの最初の一歩になるんじゃないかなと感じています。
人と人は違うから、その異なる価値観をシェイクして混じり合っていこうと。
いろんな想いとか、いろいろなものをミックスしてギュッと濃密にしていってほしいですね。
でも、常識にとらわれているほうが楽な部分もありますよね。
そうですね。判断基準をそこに任せるということが大事な時もあると思います。でも、“自分のことは自分でしか決められない”というのが、僕からみんなに伝えたいことです。例えば声優・内田雄馬やアーティスト・内田雄馬がどういうものなのかは、ファンのみんなと一緒に作っていくものだけど、個人としての内田雄馬のことは僕にしか決められないですし、自分のことは自分で定義してあげないと、そこから先に進めないこともあって。でも、“自分はこうありたい”というものを一個でも持っていれば、それがどんどん積み重なってやがて100になり、もっと先に進むことができる。どんなに小さくても心の動きに従っていれば、いつかは前に進めると思うんです。まずは、この曲が自分を認めて前に進むきっかけになってくれたら嬉しいです。とはいえ、そんな難しいことは考えず、単純に楽しんでほしいですね!
考えすぎちゃう時は、これを聴いて気持ちを楽に持ってほしいですね。
本当にそうです。言いたいことは単純で、“あなたはあなたしかいないんだから、あなたの思うままにやってみたらどう?”ということです。
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