【ONE N' ONLY インタビュー】
2020年に生きる僕らだからこそ、
叫べるメッセージを届けたい
L→R KENSHIN、NAOYA、HAYATO、EIKU、REI、TETTA
昨年はオリコンウィークリー1位を2作連続で獲得し、YouTube上で公開された5作のMVは合計1000万回再生を突破! 海外からも熱い視線を浴びるONE N’ ONLYの1stアルバム『ON'O』には始動からの軌跡と進化、そして彼ら自身の誠実なメッセージが詰め込まれている。
SNS上の魔女狩りで苦しむ人たちを、
僕たちの曲で少しでも助けたい
始動から1年半が経ち、世界中から注目を集める中で待望の1stアルバムですね。 EIKU:はい。“ついに来た!”って感じですね。
TETTA
最近、かなりハイペースでレコーディングしてきたから、密かに“アルバムできたらいいな”って思ってたんですよ。そしたら発売が決まったんで、本当に嬉しかったです!
そうして出来上がったアルバムはどんな作品になりました?
HAYATO
“ON’O”というタイトルの通り、ONE N’ ONLYの歴史が詰まったアルバムですね。デビュー曲の「I’M SWAG」と2ndシングルの「Dark Knight」をはじめ、これまでに出したシングル3枚からの9曲に新曲6曲と、いろんな曲がぎっしり入っているから、初心者の方でもこれを聴けば全部分かる! ダンス&ヴォーカルユニットということで、普通にノリやすい曲からファンのみんなと一緒に踊れる曲、ディープなラブソングやバラードもありつつ、僕たちが今、この立場だから言える社会に対してのメッセージを乗せた曲が増えた気はします。特にリード曲の「Shut Up! BREAKER」ではそういうリアルな叫びを、ありのままの僕たちの表現でダイレクトに伝えてるんですよ。
他人を枠にはめたがる世間への怒りを訴えた最新シングル「Category」と同じく、「Shut Up! BREAKER」もかなり攻撃的で力強い曲ですが、今回は何を歌っているんでしょう?
EIKU
今、社会問題にもなっているSNS上での虐めや誹謗中傷への、僕たちの心の叫びですね。歌詞の中に“魔女狩り”っていう言葉が出てきますけど、今の社会では無記名で特定の人物を叩くことが横行していて、そのひとつひとつの言葉に追い詰められてしまう人がたくさんいるじゃないですか。僕たちも表に出る活動をやっているので、同じような目に遭ったことはありますし、この曲を通してひとりでも多くの人を助けたいなと。もちろん、すぐに現実を変えることはできないけれど、まずは僕たちから発信したかったんです。
REI
僕のパートには《思うまま生きてはいけない》っていうフレーズもあるように、SNS上の罪の意識がない言葉に追い込まれて、友達にも誰にも言えずに自殺に追い込まれてしまう…そういう悲しい事件は実際に起きているわけで。そんな世の中に対する僕たちのメッセージが、少しでも社会を変えていければなと。
KENSHIN
僕がラップしてる《隠れなきゃ出来ない誹謗中傷》っていうワードも、今の状況を的確に言い表していると思うんですよ。あとは、TETTAくんの歌う《指のナイフ》とか。
あぁ、スマホやパソコンを打つ指のことですね。
KENSHIN
そうです。こういう歌を発信することで、もしかしたら聴いた人にも変わってもらえるかもしれないし。そういう意味では現代のアーティストだからこそ、2020年だからこそ歌える曲でもあるんですよね。
曲中に差し込まれた《強気になってんじゃねぇよ》というHAYATOさんの呟きも、そんなみなさんの覚悟の強さを感じさせますね。こういった表現も今までになかったものでは?
HAYATO
だから、すごく難しかったです! 普段の僕は叫びに近いようなラップが多いのに、これに関してはもはや台詞みたいな感じだったんで、かなり苦戦しましたね。正直な話、一番録り直しました。
さらに、これまでマイクを持たなかったNAOYAさんが初めて歌割りに加わっているのも注目すべき点かと。
TETTA
最初はNAOYAも“ダンスに力を入れたい”って言ってたけど、今年から6人体制になったのもあって、メンバー間でも6人で歌いたいっていう話はしてたんですよ。
NAOYA
特にこの曲はメッセージ性が強いんで、ダンスだけじゃなくて6人の声でしっかり伝えられたのは嬉しいですね。最近ラップを担当するHAYATOとKENSHINの成長ぶりをライヴとかでも感じていたんで、そこに自分も混ざっていけたらっていうのは、前から感じていたんですよ。3人のほうがもっと違う色を出せるだろうし、このアルバムの制作を通して“歌とダンスを並行してやっていくのもいいな”って、改めて初心に返った気がします。
TETTA
新曲の中で最初に録ったのが「Shut Up! BREAKER」だったから、この曲で1回やってみたことで、たぶんNAOYAのラップ心にも火が付いたと思うんですよ。“もうちょっとやってみたい”って言うようになったし。
REI
「Beautiful」に入ってる《いつもの あの場所で》っていうNAOYAの声とか、ヤンチャな感じの表現が曲にめっちゃ合ってる!
アーティスト
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